IT未経験です。ITの勉強といっても、何から勉強したらよいか…。
この記事では、IT未経験・初心者の方にオススメの資格を紹介します。
未経験からIT業界に入りたい人は、まずはIT資格に挑戦してみるのがおすすめです。
医者と違い、資格がないと働けないわけではありませんが、試験に合格すれば履歴書にも書けますし、面接のときに積極的にやる気をアピールすることができます。
難易度も記載しましたので、あなたのレベルに合わせて挑戦してみてください。
学習期間の目安は、以下のとおりです。
難易度 | 学習期間 |
---|---|
★ | 1ヶ月 |
★★ | 1ヶ月~2ヶ月 |
★★★ | 3ヶ月~6ヶ月 |
IT初心者の方が勉強するときのポイント5つ
IT初心者の方が勉強を始めるときは、次の点を意識してみてください。
- 難易度の低いものから始める
- 複数の資格を取得するつもりで
- 最初から高額のスクールに入らない
- 過去問で8割取れるようになったら受験する
- 会社の資格取得奨励制度を確認する
難易度の低いものから始める
まずは難易度の低い試験からチャレンジしてみましょう。
勉強を始めると分かりますが、ITの専門用語がたくさん出てきます。
基礎的な知識がないと理解できない用語もありますので、あなたのレベルに合った試験を選んでみてください。
複数の資格を取得するつもりで
IT系エンジニアはたいてい複数の資格を取得します(1つの資格しか受けない人は少数派です)。
「一つ受験したらおしまい」ではなく、複数の試験を受けるつもりでモチベーションを維持しましょう。
最初から高額のスクールに入らない
最初から高額のスクールに入るのはおすすめしません。勉強してみることで「自分には向いていない」と分かることもあるからです。
まずは書籍や動画で勉強を始めてみて、「向き・不向き」を判断してみる方がよいかと思います。
過去問で8割取れるようになったら受験する
IT系資格試験の受験料は、高いです。1回の受験料が1万円以上する試験も多いので、一発合格を狙いたいところです。
過去問や模擬問題を何回も解いて、8割~9割の正答率になったら受験するようにしましょう。
私の感覚ですが、過去問を3回くらいやると8割程度の正答率に近づきます。
会社の資格取得奨励制度を確認する
会社によっては、IT系試験に合格すると受験料をカバーしてくれる「資格取得奨励制度」があります。
勤務先に「資格取得奨励制度」があるか確認しておきましょう。
会社でのあなたの評価がプラスになるだけでなく、受験料+αのお祝い金がもらえるなら、もらわない手はありません。
貰えるものは、ガッツリもらいましょう。
IT未経験・IT初心者におすすめのIT資格【10選】
では、IT初心者の方におすすめのIT資格を紹介します。
- ITの勉強をしたことがない方:『ITパスポート』(国家試験)
- 本格的にITの勉強をしたい方:『基本情報技術者試験』(国家試験)
- クラウドの基本を学びたい方:『Microsoft Azure Fundamentals』『AWS』『Google Cloud Leader』
- ネットワークの基本を学びたい方:『CCNA』
- データベースの基本を学びたい方:『Oracle Bronze』
- Linux の基本を学びたい方:『LPIC-1』
- 「自動化」「BIツール」を学びたい方:『Microsoft Power Platform』
- AI の超基礎を学びたい方:『Microsoft AI Fundamentals』
ITパスポート (難易度:★★)
資格名 | ITパスポート試験 |
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試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
試験日 | 年2回 (※2023年4月より通年試験) |
受験料 | 7,500 円 (税込) |
対象者 | すべての社会人 |
合格率 | 50%前後 |
公式サイト | ITパスポート試験公式サイト |
次に狙う資格 | 基本情報技術者試験、Microsoft Fundamentals など |
IT知識ゼロの方がITの勉強を始めるなら、国家試験である「ITパスポート試験」がおすすめです。
すべての社会人を対象としたエントリーレベルの試験で、情報技術に関する基礎知識を習得できます。
難易度を確かめたい方は、インターネットで過去問を閲覧できるので、確認してみてください。
まずは書籍を購入してみて、独学で勉強を始めてみましょう。
本を読んだだけではいまいち頭に入らない方は、オンライン学習プラットフォームのUdemyを利用してみるのもオススメです。
Udemyには IT系の講座がたくさんあり、リーズナブルな価格で学べるので、私もよく利用しています。
基本情報技術者(難易度:★★★)
資格名 | 基本情報技術者試験 |
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試験時間 | 午前 150分、午後150分 (※2023年4月の試験より変更) |
出題数 | 午前:80問, 午後:11問 (※2023年4月の試験より変更) |
試験日 | 年2回 (※2023年4月より通年試験) |
受験料 | 7,500 円 (税込) |
対象者 | 高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者 |
合格率 | 40%前後 |
公式サイト | 情報処理技術者試験 公式サイト |
次に狙う資格 | 応用情報技術者試験(国家試験)、Microsoft Fundamentals、CCNA など |
「ITパスポート」レベルの知識がある方なら、『基本情報技術者試験』に挑戦してみてください。
こちらも国家試験です。
これまでは年2回の試験でしたが、2023年4月より通年試験になり、いつでも受験できるようになります。
2023年4月から「午前試験・午後試験」という名称から、「科目A試験・科目B試験」に変更されます。これから勉強する方は、新試験に対応した教材で学習をするようにしましょう。
書籍で勉強するなら、2024年版を購入するようにしましょう。
CCNA (難易度:★★★)
資格名 | CCNA (Cisco Certified Network Associate、200-301) |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 約100問 |
受験料 | 36,960円(税込) |
対象者 | ネットワークエンジニアを目指す方 |
合格率 | 20~30% |
公式サイト | Cisco CCNA 公式サイト |
次に狙う資格 | CCNP、LPIC など |
ネットワークの知識を本格的に身につけたい方は、CCNA にチャレンジしてみてください。
ただ、難易度は高めです。IT未経験でいきなりテキストを読んでも、なかなか理解するのが難しいかもしれません。
その分、CCNA を取得すると『あなたの武器』になります。ネットワーク系のエンジニア、インフラ系のエンジニアを目指す方はチャレンジする価値はあります。
CCNA に独学で合格する方法は、下記の記事を参考にどうぞ。
CCNAを取得しておくと仕事探しがかなり楽になるとはいえ、ネットワークを専門的に学ぶのは結構大変です。
独学での学習が厳しいと感じたら、CCNAに特化したスクール(たとえば ウズウズカレッジ CCNAコースなど)の利用を検討してみてもいいかもしれません。
Microsoft Azure Fundamentals (AZ-900) (難易度:★)
資格名 | AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals |
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試験時間 | 45分 |
出題数 | 35問前後 |
受験料 | 12,500 円 |
対象者 | Microsoft Azure エンジニアを目指す方、Azure の基礎知識を学びたい方 |
合格スコア | 1000点満点中700点以上 |
公式サイト | Microsoft 公式サイト(AZ-900: Microsoft Azure の基礎) |
次に狙う資格 | AWS Cloud Practitioner、CCNA、LPIC など |
今やクラウドの時代。これからエンジニアになる方はクラウドに関する知識は必須です。
Microsoft の認定資格はたくさんありますが、最初に挑戦するなら『AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals』がおすすめ。
おすすめの理由としては、無料受験ができるからです。無料で受けられる上、難易度は低めですので、IT初心者の方におすすめです。
1ヶ月程度の学習期間で取得できます。
Amazon Web Services (AWS) Cloud Practitioner (難易度:★★)
資格名 | AWS Certified Cloud Practitioner |
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試験時間 | 90分 |
出題数 | 65問 |
受験料 | 11,000 円 |
対象者 | 非 IT 系で、AWS クラウドのキャリアを模索している方 |
合格スコア | 1000点満点中700点以上 |
公式サイト | Amazon AWS Certified Cloud Practitioner 公式サイト |
次に狙う資格 | AWS Solutions Architect |
AWS は、アマゾンのクラウドサービスです。学習を通じて、ITインフラの基礎が分かります。
「Microsoft Azure」か「AWS」を使っている企業が多いので、どちらか一つを選んで学習してみては?
(個人的には、無料受験できる「Azure」をおすすめします。)
Google Cloud Digital Leader (難易度:★)
資格名 | Cloud Digital Leader |
試験時間 | 90分 |
出題数 | 50問 |
受験料 | 99ドル |
対象者 | クラウドの知識、Google Cloud の使用方法を学びたい方 |
合格率 | 不明 |
公式サイト | Google 公式サイト Cloud Digital Leader |
次に狙う資格 | Google Cloud Engineer、基本情報技術者試験、CCNA など |
Google Cloud の入門レベルの知識を問われる資格が「Cloud Digital Leader」です。
Google 公式サイトから無料の模擬試験も受けられるので、ぜひ活用してみてください。
ORACLE MASTER ブロンズ (難易度:★★)
資格名 | 1Z0-085-JPN: Bronze DBA Oracle Database Fundamentals |
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試験時間 | 120 分 |
出題数 | 出題数: 70 問 |
受験料 | 34,300円 (税抜) |
対象者 | DB の基礎知識を習得したい方 |
合格ライン | 合格ライン: 65 % |
公式サイト | Oracle 公式サイト |
次に狙う資格 | Oracle Silver など |
Oracle Bronze は、Oracle のデータベースを操作するのに必要な知識が問われる試験です。
入門レベルが「Bronze(ブロンズ)」で、レベルが上がるごとに「シルバー」「ゴールド」と試験の名称が変わります。
CCNAと同様、受験料が高いのがデメリットですが、データベースを使わないシステムはないと言っていいほどデータベースの知識も必須ですので、CCNA と並び、昔から「定番」の資格です。
LPIC-1 (難易度:★★)
資格名 | LPIC-1 101 試験と 102 試験の両方に合格する必要があります。 |
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試験時間 | 各90分 |
出題数 | 選択問題と記述問題が合計 60 問出題 |
受験料 | 1試験につき、15,000円 (税抜) |
対象者 | Linux の操作を覚えたい方 |
合格スコア | 正答率 65%~75%程度 |
公式サイト | LPIC 公式サイト |
次に狙う資格 | クラウド系資格、CCNA、Oracle Bronze など |
LPIC とは、Linux のインストールから設定まで基本的な操作を問う試験です。
IT未経験の方は、おそらく Windows しか使ったことがなく Linux は馴染みがないOSですので戸惑うかもしれません。
ただ、実際にエンジニアとして働き始めると、Linux や Unix といったサーバーをコマンドベースで操作することが多いので、基本的な操作方法を理解しておくと仕事で役立ちます。
LPIC-1 の場合、101試験と102試験の2つの試験を受験する必要があります。
私も昔、LPIC-1を取得しましたが、実際にLinuxを操作しながら学習した方が理解が深まります。
できれば動画教材を参考にしながら、実際に Linux のインストールや設定をやってみてください(Windows PC があれば大丈夫です。)
Udemy で学習するなら『もう怖くないLinuxコマンド。手を動かしながらLinuxコマンドラインを5日間で身に付けよう』がおすすめです。
Microsoft Power Platform Fundamentals (PL-900)(難易度:★)
最近、「自動化」「RPA」「BIツール」といった言葉を聞いたことはありませんか?
Microsoftの Power Platform Fundamentals は、Microsoft の「自動化」「BIツール」の使い方を問われる試験です。
IT初心者向けに作られている試験で難易度は低く、専門用語もそんなにたくさん出てきませんから、いきなりこの試験から挑戦してみても、十分合格できます。
AZ-900 と同様、無料受験が可能です。
学習方法や、無料受験の方法について詳しく知りたい方は「【Microsoft認定資格】PL-900 に一発で合格する学習方法(無料受験方法も解説)」を参考にしてください。
Microsoft Azure AI Fundamentals (AI-900)(難易度:★)
今の時代、「AI」という言葉を聞いたことがない方はいないと思います。
この試験は、AI の「基本のキ」が問われる試験ですが、PL-900 と同じく、専門用語はたくさん出てきませんので、IT初心者の方がいきなり挑戦しても、十分合格可能な試験です。こちらの試験も無料受験が可能です。
おわりに
この記事では、IT未経験・IT初心者の方におすすめのIT資格を紹介しました。
IT業界に未経験で入るには、資格があると非常に有利です。
未経験の方は「やる気」をアピールするのが重要ですが、「やる気」を客観的に証明するのが『資格』です。
資格がなくても働けますが、興味があるものがあれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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