ファッションを切り口にその人らしさを引き出す
『幸せを運ぶプロデューサー』近藤文隆センセイ



ワイルドでかっこいいファッションと子どもたちへの想いを語る優しい笑顔が印象的な近藤文隆さんにインタビューさせていただきました。

—キッカケで何を教えたいと思っていますか?

キッカケでは一つは「社会の仕組み」を教えたいと思っています。例えば「貿易ってなあに?」っていうことや「貿易と日本との関係」ですかね。そういうのって教科書じゃ学べないですよね。根底にあるものって意外と知らないもので、だからこそ教えたいと思っています。

もう一つは「ファッション」を教えたいと思っています。と言ってもファッションはただの切り口で、実際にはファッションを通して、子どもがどんな自分になりたいか、これからどうやって生きていきたいか、ということや、家族の在り方なんかを考えることができる場を提供したいですね。そういう時間って大事だと思うんです。自分もすごく苦労した経験があって。

—近藤さんご自身も苦労された経験があるんですね。

そうですね。学校に行きたくなかったんです。行く意味がわからなかったし、学校が楽しくなかった。だから今の高校生や中学生も同じ思いを抱えている人がいるんじゃないかと思うんですよね。型にはまらない人ってあぶれちゃって困っちゃうじゃないですか。それが自分にとっての悩みでもあったし、そういう人に共感して寄り添いたいと思っています。

—経験してきたことだからこそ親身に寄り添うことができる。

そうですね。何かを教えたり学んだり、というよりは共感したり気持ちに寄り添ったりする時間にできればと思っています。

—キッカケを通して子どもたちに伝えたいメッセージはありますか?

「右に倣えしなくてもいいよ」っていうことですね。それよりも、どう自分らしく生きるのか、どう感じるのかが大事。無味無臭みたいな人間になって欲しくないんですよ。例えば、海は波があって、塩っからくて、こんな魚がいて、こんな香りがして、こんな味がして、っていう感性とか感受性とかがとっても大事だと思いますね。糸原さんはたまむしの色を見たことがありますか?こんなにいろんな色があって綺麗なんです。



(楽しそうにたまむしの写真を見せながら歴史を語る近藤さん)

これは一つの例ですけど、いろんな色を見分けられて、いろんなものを感じられるこどもに育って欲しい。それに人間もみんな違うんだから、その違いも受け入れられるような大人になってほしいですね。

社会学やファッションはそのための切り口に過ぎないんです。年号だけだとただの暗記ですけど、そこに意味を見出せれば魅力的なストーリーになったりします。それに自分らしい格好をして、自分を表現できる子はやっぱり違うのかなあって。そういう人はいろんな面で成功するんじゃないかなあって思っています。そんなメッセージをキッカケを通して伝えることができればと思っています