座右の銘にしたい「ことわざ」ランキング!おすすめ名言一覧【55選】

座右の銘がかっこいい名言や有名なことわざという人は多いです。

また面接で座右の銘を聞かれた時のため、努力などの前向きな言葉を選ぶ人も多いでしょう。内に秘める言葉には面白い笑顔になれるものが合います。この記事では座右の銘向きの人気・有名なことわざを紹介します。

目次

座右の銘にしたい「ことわざ」おすすめ名言【かっこいい】

座右の銘は人に見せるためのものではなく、自分の心の支えのために大切に胸に秘めるものです。しかし、他の人から座右の銘を聞かれることも多いのは確かです。そんな時に「かっこいい」と言われてみたいという人もいるでしょう。このようなニーズにぴったりの、座右の銘に適したかっこいいことわざを紹介します。

かっこいい①初心忘るべからず

「初心忘るべからず」とは、何事も始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかなければならないと言う意味です。これは、世阿弥が能楽の修行について言った戒めの言葉です。初心者の頃は芸も未熟でみっともない時代がありますが、折りにふれてこの初心者の頃を思い出すべしと言っています。

そして、「あのみじめな状態には戻りたくない」と心に言い聞かせることで、さらに精進していけるというのです。普段の生活の中で、最初は戸惑っていてもそのうちに慣れてきて、初心を忘れていることがあるかも知れません。この戒めのことわざを座右の銘として、たゆまぬ成長を目指しましょう。

かっこいい②情けは人の為ならず

このことわざは、情けを人にかけておけば巡り巡って自分によい報いが来るということです。情けというのは、親切にすると言い換えてもいいでしょう。人に親切にすれば、世の中の理として良い行いが巡り巡って、自分によい報いとなって戻ってくるのです。

このことわざを座右の銘として、困っている人がいたら惜しみなく助けてあげましょう。人は協力し、助け合って生きているのです。こういう生き方が出来る人は、きっと良い報いをたくさんもらえるでしょう。

かっこいい③仇も情けも我が身から

この言葉は、人から恨まれたり愛情を示されるのは、全部自分が招いたものであるという意味です。自分が相手を好ましく思っていると、相手も自分に好意を持ってくれるようになります。その反対に、相手に悪感情を抱いていると、相手も自分に敵意を持つようになってしまいます。

心理学では、ミラー効果あるいはミラーリングと呼ばれているものがあります。これは好意を抱いている相手と同じ動作をしてしまうことを指します。最近ではこれをビジネスに利用して、相手に好感を持ってもらうために意識的にミラー効果をテクニックとして用いることもあります。このことわざを座右の銘にして人間関係の達人になりましょう。

かっこいい④千里の道も一歩から

この意味は、どんなに大きな事業でも、まずは手近なことから始めるということです。何事も一歩一歩着実に進めていくことが大切です。とかく大きな事業は出来上がったあとの巨大さに圧倒されてしまいがちですが、このようなものも最初は小さなところから始まったのです。一歩一歩前進すれば、最初は無理だと思われた遠いところまで達することができます。

ちなみに千里とは約4000キロメートルです。一般に座右の銘というのは頻繁に変えるものではありませんから、この千里を歩くくらいの気持ちで長期間自分を律することができることわざを選ぶのは、価値のあることといえます。

かっこいい⑤時は金なり

この言葉は、時間はお金と同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないという戒めです。西洋のことわざに「Time is money」というものがあります。意味は同じように、時間を浪費することを戒めています。ふだん何気なく過ごしている時間ですが、世界中だれでも平等に同じ早さで時間は進行していきます。

しかし、これをただぼんやりと過ごしてしまうのは浪費です。時間をお金にたとえれば、その価値も再認識できるでしょう。時間を有効に使えば、お金を節約できるばかりかお金を儲けることもできるのです。時間に対する認識を改めれば、人生が変わるでしょう。まさにすぐに役に立つ座右の銘に適したことわざです。

かっこいい⑥五十になれば五十の縁あり

この座右の銘の意味は「五十歳になったらもう縁談はないだろう」と思いがちですが、配偶者を得るチャンスはまだまだいくらでも残されているということです。恋や縁談には年齢による制限はありません。最近は五十歳でも未婚の人がいますし、五十歳までに配偶者と死別していたり、離婚しているケースも多いです。

昨今は再婚を成功させ、新しい伴侶を得る人が増えています。人生八十年の時代ですので、五十歳は諦めるには早すぎます。これから五十代を過ごそうという人たちに勇気を与えてくれることわざです。

かっこいい⑦足るを知る

この言葉は自分が今持っているものを大切にしようということです。自分の持っているものの大切さを知って、人をうらやむことは意味がないという知恵を持てば、嫉妬に支配されることはないという意味もあります。もともと「足るを知れば辱(はずかし)められず」という老子の言葉から来ています。

老子は、名誉と身体とどちらが大切か、健康と財産はどちらが大切か、得ることと失うことはどちらが苦しいかを説き、「ひどく欲しいものがあれば大いに散財をする。たくさん所有すればたくさん失うことになる」と言っています。自分の持っているものの価値を認識して満足すれば、いらぬ嫉妬をせずに幸福を味わえるのです。格調高い座右の銘になります。

かっこいい⑧器量は当座の花

このことわざには、器量がいいというのは、人生の中のほんの一時のものに過ぎないという意味があります。顔かたちが美しいのは短い時間であり、外見にとらわれてはいけないという戒めを含んだ言葉です。形だけの美しさに惚れた場合、歳と共に顔に衰えが出て来ると、それにつれて愛情も冷めていきます。

逆に相手の内面の美しさを理解して惚れるならば、一生恋をしていられるでしょう。これは恋愛の真実を語っています。良き伴侶を見つけるための支えとなる座右の銘です。

座右の銘にしたい「ことわざ」おすすめ名言【努力】

ここからは、努力をすることの尊さについて語っていることわざを紹介します。人間はすぐにはできないことでも、上達を目指して努力をすることによって成し遂げることができます。辛そうに思える努力ですが、これらのことわざを座右の銘として唱えながら続けることで苦労も半減するでしょう。

努力①石の上にも三年

このことわざの意味は、冷たい石の上でも3年間も座り続けていたなら暖まってくるということです。我慢強く辛抱すれば必ず成功するという意味があります。忍耐力が大切なのです。三年というのは、三年間という期間を表しているのではありません。「長い間」ということを比喩的に示していることわざなのです。

従って、何事も慣れるまで我慢して三年間は頑張りなさいというのは本当の意味ではありません。とかく三年間が一人歩きしてしまい、努力の目処として使用されるケースが多いです。しかし取り組む物事によっては三年もかからないものもあり、一方三年でも短いものもあります。しかし座右の銘としては人生の様々な面に対処できますので、一生ものです。

努力②七転び八起き

この言葉は、何回失敗しても諦めずに立ち上がって奮闘することを表しています。さらに、人生は波乱万丈であるという意味も含まれています。七転八起は七回転んで、八回起き上がるというわけではありません。「七」「八」という数字は数が多いことを表しており、具体的な回数ではないのです。

人は生まれた頃は一人では起き上がれないため、周りの人に起き上がるのを助けてもらっているのですが、仏教の教えではこの一回を含めて起き上がる数を八回と転んだ数より一回分多くしているという説もあります。座右の銘としてこのことわざを選べば、不屈の精神が宿るでしょう。

努力③継続は力なり

この言葉の意味は三つあります。一つ目は、「個々の成果は微々たるものでも、地道に成果を積み重ねればいつかは目標を達成できる」というものです。二つ目は、「現状は力不足でもくじけずに修練すればいつかは大成できる」です。三つ目は「物事を成し遂げるまで諦めずに取り組むこと、それ自体が才能の一つである」という意味です。

ただ盲目的に継続するのではなく、目標を持ってそれに近づくために有効な努力をコツコツと続けることが重要です。まさに座右の銘としてうってつけのことわざです。

努力④良い花は後から

これは、早くから咲き始める花よりも後から咲く花のほうが美しいという意味の言葉です。立派で充実したものは時間を十分かけてあとからできます。立派なものはそうやすやすとは出来上がらないということです。つまり、目先のものに飛びついても実際はたいしたものではなく、本当にいいものは後から現れるというたとえです。

後から出て来る本当に美しく良いものを得られるように、はやる気持ちを抑えることが大切になります。さらに、本物を見分ける眼力も必要です。このことわざを座右の銘として、本当に良いものを得られる人生を目指しましょう。

努力⑤思う念力岩をも通す

この言葉は、「必死に行えばどんな物事もやってできないことはない」「一心に精神を集中させれば、時には奇跡に近い力を発揮することが出来る」という意味があります。中国前漢時代の将軍・李広が草の中の岩を虎と見間違えて矢を放ったところ、刺さるはずのない石に深く突き刺さったという「石に立つ矢」の故事からきています。

中島敦の短編小説に、『名人伝』というものがあります。昔の中国の物語ですが、弓の名人になろうと志を立てた紀昌(きしょう)は、さまざまな師を訪ねて苦しい修行を重ねます。師の一人は弓を射ないで鳥を落とすという、不射の射という術まで体得していました。まさに、人間が精神を集中すれば奇跡を起こせることを見せつけられたのです。

努力⑥汗馬の労

この言葉は、人のために物事をまとめたり東奔西走することを意味します。「汗馬」というのは馬に汗をかかせることで、それほどの誰もが認めるような人並みならぬ働きをしたという例えです。汗馬の労をいとわないというように使います。このことわざを座右の銘とすれば、人一倍働く意欲が湧くでしょう。

努力⑦勤勉は成功の母

「Diligence is the mother of good fortune.」は、イギリスのことわざで「人生における成功はその人の勤勉な労働が生み出すものである」という意味があります。やるべきことを後回しにせず、その日のうちにしっかりやることが良い未来を築いていく為に欠かせない事であると教えてくれています。これも一生ものの座右の銘にできます。

努力⑧雨だれ石をも穿つ

穿つ(うがつ)というのは、穴を開けるという意味です。このことわざの意味は、どんなに微力であろうと諦めずに継続していけば、いつの日にか努力が実るということです。これを雨だれにたとえています。

一滴の水が石に当たってもすぐ流れてしまい、石は何ともないように見えます。しかし、この一滴が千滴、万滴と継続されていけば、石に穴を開けることも可能です。人間も努力を積み重ねることで、驚く程の力を発揮できるようになります。このことを座右の銘にして、息の長い努力をしてみましょう。

座右の銘にしたい「ことわざ」おすすめ名言【面白い】

ことわざは物の道理をストレートに表現するものばかりではありません。中には少し考えることでその意義が分かるという面白いものがあります。座右の銘候補としていくつか紹介します。

面白い①得を取るより名を取れ

この言葉は、金儲けよりも名誉のほうが大切ということわざです。または、利益を得るよりも名誉を重んじよという意味です。例えば災害で食べ物が無いときに、倉庫に残っていた米俵を売れば大儲けができます。しかし困っている人を助けるためにこの米でご飯を炊いておにぎりを作り、お腹を空かせた人達へ配れば、この上ない名誉を得る事ができます。

そしてこのようにして得た名誉は、語り継がれるものです。このことわざは、世の中を大局的に捉えようとする人の座右の銘にふさわしいです。

面白い②我が物と思えば軽し笠の雪

これは、苦しいことも辛いことも、自分のためだと思えば負担に感じないことのたとえです。雪が降る中を笠をかぶって歩いていると、笠に雪が積もってきます。積もる量が増えてくると、だんだん重くなってきます。こういう時に雪を邪魔だと思っていると不快になりますが、これは自分の物だと思ってしまえば軽く感じるようになるということです。

細々とした仕事をたくさん頼まれた時も、迷惑に考えず自分を成長させるためだと考えれば負担感が減ります。このことわざは、日々苦しい仕事をしている人の励みになる座右の銘です。

面白い③売り出し三年

この言葉は、商売を始めてから最初の三年をしっかりすれば、あとはうまくいくという意味のことわざです。もう少し詳しく説明しますと、商売を始めてから三年間はあまり冒険をせずに基礎を固めることが大切という教えを説いています。また、基礎を固めればその後の商売は順調に進んでいくものであるという教えも含んでいることわざです。

面白い④仇を恩で報ずる

この意味は、恨むべき人に対して、かえって情けをかけ恩を施すということです。一般的には、ひどいことをされたらその人に恨みを持ち、いつか仕返しをしてやろうと考えるものです。そのため、恨まれた人は相手に会わないように逃げ回るかも知れません。そのような時に情けをかけてやるというのは、なかなかできることではありません。

しかし、この話を聞いた人は情けをかけた人のことを素晴らしいと感じるのではないでしょうか。徳があると思うでしょう。そして信頼できる人と思われ、名を上げることに繋がります。このことわざを座右の銘とした人は、世の中の平和に貢献できるでしょう。

面白い⑤山椒は小粒でもぴりりと辛い

この言葉は、山椒の実は小さいけれども非常に辛いことを踏まえて、体は小さくても気性や才能が非常に鋭くて優れているという例えです。

とかく体が小さい人は侮られることもありますが、その小さな体から決して侮れない才能が発揮されるのは予想外でしょう。転じて、このことわざは小さくても、自分を侮っている相手に一矢報いるように活躍できるのだということも表しています。

面白い⑥利は天より来たらず

この意味は、利益は天から降ってくるものではなく、自分で努力して得るしかないということです。何もせずに天から欲しいものが降ってくるのを願っている人は、いつまで経っても利を得ることはできません。自分で努力してこそ報われるのです。他力本願の人は戒めのためにこのことわざを座右の銘にすると、変身できるかも知れません。

面白い⑦慌てる乞食は貰いが少ない

この言葉は、他者よりも多くもらおうと急いでもらいに行く乞食は、施す人からその欲深さを嫌われて結局はもらい分が減ってしまうという意味です。また、自分の都合のみを押しつけるわがままな要求をする人間は、相手の反感を買い、結局は損をするという意味でも使います。

自分の欲を抑えた者の方が得をすることが多いのです。自分の欲望のままに動いていると、結局損をしているかも知れません。このことわざを座右の銘として戒めましょう。

座右の銘にしたい「ことわざ」おすすめ名言【笑顔】

ここでは、笑顔や笑うことの大切さを説いたことわざを紹介します。初対面の人でも、無表情の人より笑顔の人の方に好印象を持ちます。人間は良い印象を持ってもらう方が幸せになれます。そのため、笑顔は幸福につながるというのが基本になっていることわざです。

笑顔①笑う門には福来たる

これは、いつも笑いが絶えない家庭には幸運が訪れるという意味のことわざです。あるいは、いつも笑いが絶えない人には、幸運が訪れるともいいます。「門」は「かど」と読み、家や家庭を表します。そしてこの「笑う門」には、幸運や健康が来てくれるようになるのです。このことわざを座右の銘にして、毎日笑顔で過ごしましょう。

笑顔②泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生

このことわざは、「悲しんで暮らしても愉快に暮らしても同じ一生だから、愉快に暮らさなければつまらない」という意味です。あるいは、「泣いて暮らしても笑って暮らしても、人間の一生には変わりない。同じ一生なら愉快に暮らすほうがよい」とも言えます。

人間の運命は神のみぞ知るところです。明日を憂えて泣くよりも、笑っていたほうが神も微笑んでくれるでしょう。人の一生は長いようで短いです。よりよく生きるためにこのことわざを座右の銘にしましょう。

笑顔③笑いは人の薬

これは、適度に笑うことは、心と体の健康のためにはいい薬となるという言葉です。近年の医学的研究でも、笑うことは精神的にも身体的にも健康によいということが証明されてきました。

人の薬というのは、人間関係や悩み事などで人の心にできた傷や病気を治してくれる薬という意味です。適度に笑うことは自ら産み出す薬になるのです。このことわざを座右の銘にして健康を保ちましょう。

笑顔④笑う顔に矢立たず

この意味は、憎いと思っている相手でも笑顔で接せられると、憎しみも自然に解けてくるということです。笑顔で接する人に矢を射るのは躊躇われることでしょう。とすれば、笑顔は無敵ということになります。危機に陥った時でも自分を救ってくれるのは笑顔です。いざというときに役に立つことわざですので、座右の銘にしてみましょう。

笑顔⑤笑って損した者なし

この言葉は、いつも笑顔を絶やさない人は他人から好意を持たれ、幸運を招くということです。確かにぶすっとしている人は、周囲から好意を持たれないでしょう。むしろ排除の対象になってしまうかも知れません。

一方、笑顔は周囲の気持ちを和やかにして、明るい雰囲気を醸し出します。人はこういう人の周りに集まりたいのです。このことわざを座右の銘にして、幸運を仲間にしましょう。

笑顔⑥最後に笑う者が最もよく笑う

最初に笑っていた者も最後に泣くことがあります。結果が出たあとに笑える者が最高であるという意味の言葉です。

これはもともとイギリスのことわざ「He laughs best who laughs last.」から来ています。これは、「最後に笑う者が最善である」(早まって喜ぶな)という意味の言葉です。何事も最終的な結果が良くなければ、その前に喜んでしまっても価値がないです。

笑顔⑦怒れる拳笑顔に当たらず

この言葉は、殴ってやろうと思って拳を振り上げても、笑っている相手を見ると殴る気が無くなってしまうということの例えです。このことから、強気の相手に対しては優しい態度で接すると効果があるということになります。高圧的な態度や荒々しい接し方をする相手には、できるだけ優しく下手に出るほうが効果的です。

接客業で働いている人には、このことわざは時々現れる乱暴な人への接し方に適用できそうです。

座右の銘にしたい「ことわざ」おすすめ名言【面接】

座右の銘とは、むやみに人には明かさないものです。しかしどうしても表明しなければならない時もあります。面接の時に聞かれるケースがそうです。この時に自信をもって答えられそうなことわざを集めてみました。

面接①思い立ったが吉日

これは、何かを始めようと思ったら、日を選ばずにすぐ取り掛かるのがいいという教訓を示した言葉です。「吉日」は暦の上で縁起のいい日だとされています。特に何かを始めるのには適していると言われています。そのため、始めるのはこの「吉日」を待ってからにしようと考えがちです。

しかしそのように日を延ばすと、思い通りに始められないことが多いです。そのため、日を選ぼうなどと言っていないですぐに始めたほうが確実にスタートが切れます。このことわざを座右の銘に持てば、人生でやり残すことが少なくて済みそうです。

面接②塵も積もれば山となる

この言葉は、塵のようにごくわずかなものでも積もり積もれば山のように大きくなってしまうことから、小事をおろそかにしてはならないという戒めを示しています。例えば10円玉はとても少額ですが、毎日1枚ずつ貯めると、1年で3650円、10年では36500円にもなります。小さな事でもおろそかにしなければ、きっと大きなリターンが期待できます。

面接③打たぬ鐘は鳴らぬ

これは、何か行動を起こしたり、努力をしなくては良い結果は得られないという意味の言葉です。何もしなければ何も生まれない、行動しなければ成果は出ないということです。鳴らさなければ鐘の音は聞こえないのです。音を待っているよりも、このことわざのとおりまずは自分から鐘を打ちにいきましょう。

面接④為せば成る、為さねば成らぬ

この言葉は、どんなことでも強い意志を持ってやれば必ず成就するということわざです。江戸後期、米沢藩主の上杉鷹山は「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」という一首を教訓として詠みました。また、これ以前に武田信玄は「為せば成る、為さねば成らぬ。成る業を成らぬと捨つる人のはかなさ」と詠みました。

鷹山は信玄の歌を下敷きにしたようです。このことわざを座右の銘とすれば、財政難だった米沢藩を立て直した上杉鷹山のように、大きな改革もできるでしょう。

面接⑤精神一到何事か成らざらん

これは、精神を集中して努力すれば、成し遂げられないことはないという意味の言葉です。やると心に誓って物事に当たる精神力があれば、道が開けて来ると教えています。

元となったのは『朱子語類』の「陽気の発する処、金石も亦透る、精神一到何事か成らざらん」という言葉です。この意味は、天地の間の陽気が発すれば金や石も突き通してしまうように、精神を集中して行えば何事も成就できないことはないというものです。このことわざを座右の銘として、精神力の本当の強さを体現しましょう。

面接⑥実るほど頭が下がる稲穂かな

稲の穂は実れば実るほどに穂先が低く下がっていきます。このことから、立派に成長した人間、人格者ほど頭を下げて謙虚な姿勢になるという意味があることわざです。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とも言い、頭は「こうべ」と読みます。頭を垂れるとは、頭を下げる状態を指しています。

若い頃はまっすぐに上だけを向いて成長し、色々な荒波や苦労を乗り越えて立派な人格を形成した人物は、偉くなればなるほど頭の低い謙虚な姿勢になっていきます。一方、見た目や肩書きは立派ですが中身が伴っていない人は、虚勢を張って威張るだけの小物で人格者とはほど遠い人物でしょう。味わい深いことわざです。

面接⑦知恵と力は重荷にならぬ

知恵も力も貴重なものですが、いくらあっても荷物にはなりません。あればあるほどよいので、できるだけ身につけるべきということわざです。身につけた知識や能力、腕力はいくらあっても邪魔にはならず、あればあるだけ役に立つため、さらに研鑽して磨き鍛えるべきだという意味もあります。

面接⑧船を焼く

この意味は、自ら退路を断って決死の覚悟で勝負するということです。英語では「To burn one’s boat.」といいます。元となった故事は、ジュリアス・シーザーが敵の国に侵入する時に退却用の船を全て焼き尽くし、部下たちに勝利か死かの二者択一であることを覚悟させたというものです。

結果は、退路を断つ覚悟をした兵士たちは勇猛果敢に闘い、勝利を収めることができました。長い人生にいくつあるかわかりませんが、ここぞという時の決断力を支えることわざです。

座右の銘にしたい「ことわざ」おすすめ名言【前向き】

人生にはいい時もあれば、逆風に喘ぐ時もあります。気持ちが萎えそうになった時に激励してくれ、前向きになれることわざは、本当に心の支えになります。人生の応援団になることわざを紹介します。

前向き①失敗は成功のもと

この言葉は、失敗してもその原因を追及したり欠点を反省して改善することで、成功に近づくことができるということわざです。失敗することでやり方を改め成功へとつなげることができるため、一度や二度の失敗にくじけてはならないという教えです。

一方、失敗した時にその原因を追及しなかったり、やり方を改善しなければ、また同じような失敗を繰り返すだろうという意味も込められています。

前向き②蟻の思いも天に届く

このことわざは、弱小な者でも一心に努力して願えば、希望を叶えることができるという言葉です。地をはって歩く蟻でも、一心に努力すればその願いは天にまで達して叶います。どのような希望でも諦めずに一心に努力をすることが大切です。

前向き③案ずるより生むが易し

この意味は、始める前はあれこれと心配するものですが、実際にやってみると案外たやすくできるものだということです。「案ずるより産むが易し」ともいいます。この産むというのはお産のことです。お産をする前は本人も周囲の人も色々と心配することが多いですが、終わってしまえば案外たやすく済んでしまうものであるということからきています。

このことわざは、あまり取り越し苦労をするなという慰めの意味で使われることが多いです。

前向き④雲の上はいつも晴れ

曇り空の日は太陽が見えません。しかしその雲の上には太陽が照り輝き、いつも青空が広がっています。その青空をいつも心に描いていれば、心明るく希望も湧いてくるものです。曇り空だけではなく、雨がざあざあ降っていても上空1万メートルでは快晴です。

人生も一緒です。どんなに苦しい時でも、晴れている場所があります。諦めずに希望を持つべきです。

前向き⑤袖振り合うも他生の縁

この言葉は、道の行きすがりに袖が振れ合うような偶然の出会いであっても、それは前世からの深い縁で起こるのだということわざです。人との絆は大切にしたいものです。仏教の輪廻思想には、生まれ変わりがあります。道で偶然袖が振れ合った人も、実はご先祖様の生まれ変わりかもしれないというのです。

こう考えると、普段何気なくやり過ごしている周囲の人たちにも縁がありそうです。出会いは大切にしましょう。

前向き⑥起きて働く果報者

この言葉は、健康で働けるほど幸せなことはないというものです。生活が豊かであれば申し分ないですが、たとえ苦しい生活であっても病床に臥せることもなく毎日元気に働けるのは、幸せ者だということになります。健康で元気に過ごしている時はあまり気にしませんが、病気で寝込んだ時にこのことを実感することでしょう。

前向き⑦魚心あれば水心

この意味は、相手が好意を示せばこちらも好意を持って対応しようということです。相手の出方によって、こちらの対応の仕方も違ってきます。相手が好意を示してくれれば、こちらも応じましょうと諭しているのです。元々、水に棲む魚がその水に好意を持てば、水もその魚に好意を持つということから来ています。

前向き⑧早起きは三文の徳

この意味は、朝早く起きると良いことがあるということです。朝早く起きれば健康にも良く、早く起きた分仕事や勉強がはかどるので得をすると言っています。「三文」とは、一文銭が三枚ということで、ごくわずかなことを示しています。ごくわずかな得であっても得るものがあるということで、朝寝を戒める意味を込めています。

前向き⑨食は医なり

日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで、病気を予防し治療しようとする考え方を表しています。医食同源ともいいます。つまり薬と食べ物は源が同じということです。食は命そのものに直結しており、正しく食べていないと病気になります。もし病気になってしまっても、正しく食べれば病気が治ります。したがって医食同源だというのです。

座右の銘にしたい「ことわざ」おすすめ名言【その他人気・有名】

ここまで色々な座右の銘にしたいことわざを紹介してきましたが、座右の銘にしたいことわざはあったでしょうか。ここからは、これまでに出てこなかったその他の人気・有名なものを取り上げます。

人気・有名①命に過ぎたる宝なし

この言葉は、生命ほど大切な宝はこの世にないというものです。確かにどんな宝物を持っていても、死んでしまっては元も子もありません。命か宝物かどちらかを選ばなければならいときは、命を選ぶしかないでしょう。これは最も人気・有名なことわざです。これと同義のことわざには、「命は宝の宝」、「命あっての物種」があります。

人気・有名②聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥

知らないことは恥ずかしがらないで積極的に質問するべきだということわざです。知らないことを人に聞く時は恥ずかしいと思っても、それを聞かなければ一生知らないまま過ごすことになります。そのほうが恥ずかしいこともあるでしょう。知らないことを恥ずかしがったり、知ったかぶりしたりせずに素直に聞いて学ぶべきだという教えです。

人気・有名③怒りは敵と思え

この言葉は、怒ることは自分の身を滅ぼすことになるため、慎むべきだという戒めです。徳川家康の遺訓にある言葉です。有名な「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず」という書き出しの文章の中に、「堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え、勝つ事ばかり知って負くる事を知らざれば害その身にいたる」とあります。

人気・有名④弘法筆を選ばず

達筆で知られる弘法大師(空海)ならば、どのような筆でも素晴らしい書が書けるという意味の言葉です。転じて、優れた技量を持つ者は道具の優劣には左右されないという意味になります。

その道の名人や達人と呼ばれる人物は、道具や材料のことをとやかく言わず、どのようなものであっても見事に使いこなします。下手な者が道具や材料のせいにすることを戒めた言葉です。

人気・有名⑤急がば回れ

急いで物事を成し遂げようとする時は、危険を含む近道を行くよりも安全が確実な遠回りをする方が得策だということわざです。急ぐからと言って慣れない近道を通れば、道に迷ったりしてかえって遅くなるものです。それならば、多少の手間や時間がかかる回り道であっても本道を行くほうが、結局は早く目的地に着くでしょう。

連歌師の宗長が詠んだ歌の「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」からきています。

人気・有名⑥勝って兜の緒を締めよ

この言葉は、成功したからと言って気をゆるめずに、さらに心を引き締めて用心しなければならないというものです。戦いに勝ってほっと一息ついて兜を脱いだ時に、不意に敵が襲ってくるとも限りません。勝ったとしても油断せず、さらに用心しなければならないという戒めの言葉です。

人気・有名⑦民信無くば立たず

これは、「たみしんなくばたたず」と読みます。この意味は、政治は民衆の信頼なくして成り立つものではないということです。孔子が政治を行う上で大切なものとして軍備、食糧、民衆の信頼の三つを挙げ、中でも重要なのは民の信頼であると説いたことからきています。

人気・有名⑧転ばぬ先の杖

失敗しないように、万が一に備えてあらかじめ十分な準備をしておこうという意味のことわざです。転んでから杖を用意しても意味がありません。転ばないように用心して手に杖を持つべきだということです。

特に難しい物事を成し遂げようと思えば、想定される様々な障害についてあらかじめ手を打っておかなければなりません。二重三重に準備しておけば、困難も克服できます。

ことわざの意味を知り自分の座右の銘にしよう

座右の銘を持っている人は、持っていない人と比べて困難に出会ってもそれに耐え、乗り越えて行く可能性が高いです。これは人間というものは心が揺れやすいものだからです。揺れ動く心を支えてくれるのが座右の銘となります。

座右の銘を選ぶに当たって、最も参考になるのはことわざです。これには先人たちの貴重な知恵が詰まっています。一見しただけでは意味が分かりかねるものでも、その成り立ちから理解すると心に響くものは多いでしょう。自分に合ったことわざを選んで座右の銘にしてください。人生が変わるかも知れません。

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