45歳と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?さほど若くないのも確かです。
しかし、人生の転換期と呼ばれる年齢であり、その先の人生を左右する大切な年齢でもあるのです。今45歳のあなた、これから45歳を迎えるあなたにとって、役立つ人生の再設計のヒントをご紹介します。
45歳は人生の転機!
あなたは、45歳になり、もうおじさんだから、おばさんだからといった思いに駆られ、年齢を理由にあきらめることが多くなっていませんか?あなたは、45歳という年齢を意識し、このままではいけないと焦りを感じ、何か生き方を変えなければと悶々とした不安を抱えていませんか? 自分の置かれた環境が変わることが多いのも45歳頃です。人生には、さまざまな転換期があります。進学、就職、引っ越し、結婚など自分を取り巻く環境の変化により転換期を迎えることも多いはずです。 45歳という年齢は、子育てが一段落し、子供が親元から離れたり、自分が病気になったり、人との別れがあったりと環境における転換期を迎えることも多い年代です。また、体調に変化が出てきて、不安な気持ちを抱き、これから先の人生を考え出す方も多いでしょう。
また、周囲の環境にさほど影響されずに、日々の流れのまま過ごし、年齢だけを重ね、45歳になった方もいるでしょう。周囲の環境の変化が起こりやすい45歳は、人生の転機とも言えるのです。しかし、転機は、あなた自身の思いと意志により起こすこともできるのだと認識することが大切です。 45歳は、もう若くもないですが、まだそんなに年老いたわけでもありません。1度立ち止まって、これから先の人生について考えるベストな年齢でもあるのです。ただ、この時期を、日常に流されて何となく過ごしていては転換期は訪れません。 45歳を人生の転換期と捉え、これから先の人生を歩んでいきませんか?あなた自身で転換期にすることができるのです。45歳を意義のある転換期とするために、人生の再設計を考えるポイントやヒントをご紹介していきます。
45歳で実感する変化とは
45歳は、心身ともに変化の多い年齢とも言われています。自分自身でその変化に気づくことも多いはずです。その変化にネガティブな感情を抱くことも多いでしょう。具体的に、45歳で実感する変化を見ていきましょう。
変化1:体力の衰えを感じ始める
45歳は、ちょうどホルモンバランスが崩れ始める時期でもあり、より疲れやすくなり体力の衰えを感じ始めます。プライベートも仕事も、まだまだやれるという気持ちはあっても、体が先に悲鳴を上げ、気持ちと行動が伴いません。 45年も使ってきた体への感謝の気持ちを持ち、体力の衰えを自然なことと捉えることが大切です。そのうえで、運動をしたり、日常生活を意識し、体力をつける努力もしながら、前向きに考えましょう。
変化2:体形の変化に気付く
女性は自分の体形の変化に敏感な人が多く、30歳を過ぎた頃から痩せにくくなったと感じている人が多いようです。それをさらに強く感じるのが45歳頃であるとも言われています。45歳は更年期の入り口であり、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し、体形の変化に気付く人も多いからです。 基礎代謝量も下がり、痩せにくくなっているので、以前と変わらない食事や日常生活を送っていても体形は変化します。バストやヒップが下がり、ウエスト周りに脂肪がつきやすくなります。くびれていたウエストのサイズがだんだんと増え、体形の変化を自覚し始めます。 特に女性は、若い頃との体形の変化を感じることが多いのも45歳頃です。そしてついに、自分も「おばさん体形」になったと自覚します。
変化3:老化を顕著に感じる
45歳は、自分の体の老化を顕著に感じる年齢でもあるのです。老化は、外見上のみならず体の機能へも現れ、変化を実感します。 老化を顕著に感じるのは、女性なら外見上の、つまり美容面の変化が気になるのではないでしょうか。特に美容にこだわっていなくても、45歳ともなると、しわやシミ、顔のたるみなどを感じます。また、白髪が増え始め、老眼になる人もぐっと多くなる年齢です。
変化4:精神的な不安定さを感じ始める
45歳ともなると、会社で責任のある地位に就いていることも多く、家庭生活やプライベートでも変化が大きい年代です。それに加え、更年期も始まり、ホルモンの減少により自律神経の乱れが起こり、精神的な不安定さを感じ始めます。 人によっては、性格が変わってしまったのではと思われるほど、イライラの感情をぶつけて、周囲を困惑させてしまうこともあります。また体調が悪くなったり不眠に悩まされたり、気持ちが落ち込んだりすることも多く、余計辛い思いをしてしまいます。 そのような変化に気付き、自分で辛くなったら信頼のおける人に相談したり、医療機関を受診する勇気も時には必要です。
45歳が人生のターニングポイントになりやすい理由
45歳が人生のターニングポイントになりやすいのは、ちょうどさまざまな変化が起こる年齢でもあり、その変化が交差する年齢だからです。仕事、家庭、子育て、体調、精神的、それぞれの面での変化が大きいのが45歳です。 家庭では、夫婦の関係も年数を経て変わり恋愛感情も薄れ、男女の魅力を感じにくくなる年齢です。また、子育てもある程度一段落する人が多く、子供が家を出て1人暮らしをし巣立っていく人も多いでしょう。 社会的には、経験を積んで重要な役職に就く人も多い反面、経験だけはあるが会社に自分を認められず不満を抱くなど、将来への不安も芽生える年齢です。
45歳というと、会社員にとって定年退職までは、まだ年数はあるが、このまま仕事を続けていていいのか転職するなら最後のチャンスではないかなどと、揺れ動く年代です。 また、45歳は、体調の変化、老化、外見上の衰えを感じて、それがターニングポイントの理由になることも多いです。このままではいけない、変えなければと、女性では美容に力を注いだり、健康を意識した生活に変えたり、運動を始めたりする人も多いでしょう。 精神的にも、経験を積み成熟し始め、さまざまな思いを抱くようにもなります。これからの人生を考える機会も増えるでしょう。また、精神的に不安定な時期なので、それを好転させるために、変化が必要な時期でもあるのです。
45歳が迎えるといいこともある!
45歳は先に述べたように、年齢によるさまざまな衰えや不調がある反面、いいこともあるのです。45歳のメリットを見ていきましょう。
メリット1:実体験を通して経験値が上がっている
45歳になると、仕事や家庭においてもある程度の経験を積み上げ、実体験を通して経験値が上がっています。そのため、仕事や家庭でも精神的に余裕があり、安定した気持ちで過ごす人も多いはずです。 仕事面でも45歳となると、経験、スキル、知識がバランスよく身に付き、活躍できる年代になります。重要な任務を任されることが多くなる年代でもあり、やりがいを感じることも多いでしょう。
メリット2:上下の世代との中間的位置にあり両世代と関わりやすい
45歳の年齢は、若くもなく、年老いているわけでもありません。職場においては、20代の若い世代と退職前後の60代世代の中間的位置にあります。そのため、両世代と関わりやすいメリットがあります。 仕事において、年齢的なメリットを生かし、若い世代の声を上層部に伝えたり、逆に上層部からの意見などを間接的に若い世代に伝える、クッション的な役割を求められることもあります。45歳は、両世代を理解できる年齢とも言えます。
メリット3:気持ちにゆとりが持てる
45歳にもなれば、学生時代を過ごし、社会人になり、結婚し家庭を持ち、子育てを経験している人が多くなります。がむしゃらに過ごしていた時期を過ぎ、気持ちにゆとりが持てる年齢です。 45歳は、仕事と子育てに振舞わされた時期も過ぎ、自分自身を見つめる時間も増えてくる年齢です。そして、自分の時間を持ちたいと思うようになり、習い事を始めたり、資格取得のための勉強を始めたりする人も増えてきます。 また、経済的にも余裕があるので気持ちのゆとりにもつながります。
メリット4:今後の人生を前向きに考えられる
45歳という年齢は、退職まで、まだ十分期間もあり、退職後、老後へ向けて人生を前向きに考えられるメリットもあります。30代だと自分の先の人生を考えるには、早すぎると思い、50代では少し遅すぎると感じます。 45歳だと、さらにステップアップして、新たなステージへと向かうにも間に合う年齢です。45歳は、気持ちにゆとりを持ちながら、じっくりと今後の人生を前向きに考えられる年齢です。
45歳からの人生設計を考える上でのポイント
45歳の人には、まだまだ先の人生の選択肢が多くあります。これから先の人生を柔軟に考えることができる年齢でもあるのです。45歳を分岐点として人生設計を考える上でのポイントをご紹介します。自分の目指す道を決め、それを実現する強い意志を持つことが前提です。
人生設計1:セカンドキャリアを見据えて行動する
今の仕事を定年までずっと続けようと思っていますか?それとも、転職や起業も視野に、気持ちが揺れ動いていますか?これからの老後は、日本の年金制度に対する不安も含め、セカンドキャリアを見据えて行動する必要が出てきます。 セカンドキャリアとは、「第二の人生における職業」のことです。 これからは、定年退職まで勤め上げ、老後はゆっくりと過ごすといった人が減ってくるでしょう。長生きできる時代になり、それでは経済面も含めて無理があるので仕方がありません。
しかし、それさえも好機と捉え、納得のいく人生のゴールのためにもセカンドキャリを意識する必要があるのです。セカンドキャリアのために、今から準備をすべきです。 今の職業を軸に考えるのならば、スキルを磨いたり資格取得に励んだりすることもいいでしょう。また、仕事とはまったく違うセカンドキャリアを考えているのであれば、まずは勉強をし知識を持つことから始めなければなりません。
人生設計2:人生が豊かになる趣味を持つ
仕事や家庭との両立に追われ、趣味の時間を楽しむ余裕がない人も多いのではないでしょうか。45歳から新たな趣味を見つけるのもいいものです。 人生が豊かになる趣味を持つことは、生き甲斐にもつながります。年齢を重ねても生き生きと暮らしている方には、趣味の時間を楽しんでいる人が多いです。 趣味は、楽しみにもなり、新たな出会いにもなります。プライベートを充実させ楽しい人生設計に趣味は欠かせません。
人生設計3:どのように生きたいのかを明確にする
45歳からの人生、どのように生きたいのかを明確にしないと、人生設計は立てられません。やはり人は、自分が納得のいく人生、満足できる人生を送りたいと思うものです。あなたには叶えたい夢がありますか?45歳までの人生を振り返り、やり残したと思うことはありませんか? まずは、自分の内なる声に耳を傾けてください。そして、あなたの夢、家族との関係、したい仕事、どのような生活をどこで送りたいかなどを、思い残すことがないようにすべて、ノートに書き出し明確化します。そして、それぞれを叶えるべくプランを立てていきましょう。
人生設計4:家族との将来の関り方を考える
あなたのプライベートな部分でもある家族の存在は、人生設計を考える上で重要なポイントです。人によっては、仕事よりも家族との将来を中心に人生設計を考える人もいます。 45歳からあなたの年齢が上がるにつれ、子供も成長し、大学、社会人となります。子供の成長に応じて、関わり方も変わってきます。将来夫婦2人だけの生活になるのか、子供も一緒に住むことになるのかなど、状況は変わっても人生設計に組み込んでおくことは意義があります。 また、独身の人でも、両親の将来について考えなければいけません。介護が必要になったらどうするかなど、45歳の人にとって、近い将来直面する問題です。
人生設計5:資産形成プランを練る
これからの将来を安心して送るために、欠かせないのがお金です。当然ですが、お金がないと生活を送れません。住居、食費など特別に、ぜいたくをしなくても相当の金額が生活費として必要です。 45歳の年齢では、会社でも管理職になるなど手当ても増え給料が上がる一方、支出も増えてきます。子供の成長に合わせ、進学、子供の結婚、孫の誕生など出費はかさみます。病気への備えも必要です。 また、住宅ローンをまだ、払い終わっていない人も45歳では多いはずです。お金の心配をせずに済むように、今から資産形成プランを練る必要があります。お金をできるだけ増やす、蓄えながら支出とのバランスを考えてみましょう。
45歳から立てる人生設計により将来も変わる
45歳という年齢は、取り巻く環境や体調の変化を感じ、将来を考え直す時期でもあります。そういった環境、体調の変化がなくても自発的に、人生設計を考えることが大切です。「おじさん」「おばさん」だからこそ、人生を再設計すべきです。 まだ、「おじいさん」「おばあさん」になったわけではないのです。まだまだ続く人生の道のりを、じっくりと考えましょう。45歳のあなたにとって、忙しい毎日に流されて、立ち止まり、将来を考えることもせずに毎日を過ごすリスクは大きいです。 年月は足早に過ぎていきます、定年退職してから、さあセカンドキャリアをどうしようと考え始めても、できることが限られます。45歳の今のうち、自分の目指す生き方を実現するための人生設計を立ててみましょう。納得のいく人生を送る道しるべとなるはずです。