「教えていただけますでしょうか」の意味やビジネスメール等での使い方を解説!

「教えていただけますでしょうか」を会話やビジネスメールで使える人は、周りの人から色んなことを教えてもらいやすくなります。

自分の仕事の技術を向上させるためにも大切なことです。この記事から、「教えていただけますでしょうか」の正確な意味や使い方を学びましょう。

目次

「教えていただけますでしょうか」の意味とは

「教えていただけますでしょうか」の意味を簡単に言い換えると「教えてもらえますか」になります。しかし、なぜ「教えてもらえますか」という意味に訳せるのでしょうか?

「教えていただけますでしょうか」を三つの部分に分けて考えてみましょう。「教えていただけますでしょうか」の「教えて」「いただけ」「ますでしょうか」の、それぞれの意味をしっかり理解することが大切です。

「教えて」の意味

「教えていただけますでしょうか」の「教えて」には、「教えること」「教える事柄や内容、教訓」という意味が含まれています。つまり、何らかの内容を伝えてもらい、そこから教訓を引き出せる場合に「教えて」を使えることがわかります。

ただの情報伝達をしているわけではありません。もしそうなら、「報告」などの言葉に置き換えることができます。

教訓を学んで、新たな知識を経験にプラスすることができる時に、「教えて」を使えることを覚えておきましょう。

「いただけ」の意味

「もらう」という意味が「いただけ」に含まれています。「もらう」という動詞の原形を謙譲語に言い換えたのが「いただけ」です。

つまり、「教えていただけ」までの意味をわかりやすく言い換えると、「教えてもらえる」になります。そして、「もらう」には「他の人の好意や親切による行動を受ける」「物事を引き受ける」という意味があります。

この意味からわかることは、「教えていただけ」もしくは意味を簡単にした「教えてもらえる」は、相手から自分に対して教えてもらいたい時にのみ、使用することのできる例文である、ということです。

「ますでしょうか」の意味

「教えていただけますでしょうか」の最後の部分である「ますでしょうか」には、「だろうか」という意味があります。

「ますでしょうか」には「ます」と「です」が使われています。しかし、後半の「です」が「でしょうか」に言い換えられて、「だろうか」という意味の質問が作成されています。

 前半の「です」には深い意味が込められていなくて、あえて遠回しの言い方がされています。つまり、「教えていただけますでしょうか」の総合的な意味を言い換えると「教えてもらえますか」になります。

「教えていただけますでしょうか」は正しい敬語?間違い?

「教えていただけますでしょうか」は間違い敬語である、と結論づけることができます。「教えていただけますでしょうか」には丁寧な響きがあるものの、文法上では二重敬語とみなされる部分があるため、間違いです。

では、そもそも二重敬語とは何なのでしょうか?「教えていただけますでしょうか」のどのフレーズが、文法上間違いの二重敬語になるのでしょうか?

そもそも二重敬語とは

同じ種類の敬語を2回以上繰り返している文章のこと、二重敬語と表現することができます。そして敬語の中には、丁寧語、尊敬語、謙譲語の三つの種類が存在します。

つまり、丁寧語が2回以上同じ文章で使われていたりすると、文法上では間違いのある二重敬語になってしまいます。例外として、尊敬語と丁寧語、謙譲語と尊敬語、などの別々の種類の敬語の組み合わせでは、間違いの二重敬語にはなりません。

では、間違いの原因である二重敬語が「教えていただけますでしょうか」のどの部分に使われているのでしょうか?

「ますでしょうか」が間違い敬語になる

「教えていただけますでしょうか」の「ますでしょうか」が間違い敬語になります。「ます」は敬語の丁寧語で、「でしょうか」も質問に言い換える前の「ます」が丁寧語になるため、間違い敬語であることがわかります。

そのため、必ず文法上の正しい表現を使用したいのであれば、間違い敬語である「ますでしょうか」は使うべきではありません。むしろ、「ます」もしくは「です」のどちらか一方だけを使用して、質問の形に言い換えれば、間違いになりません。

具体的には、「いただけますか」や「いただけるでしょうか」の1つだけを文章に使用する、という意味です。

間違い敬語だが違和感は少ない

文法上だと間違い敬語だとみなされる「教えていただけますでしょうか」でも、普段の会話の中で使用することに違和感はほとんどありません。

つまり、「教えていただけますでしょうか」を会話で使ったとしても、あなたの話を聞いて「この人文法間違えてる」「なんで間違い敬語を使ってるの」と感じる人は、ほとんどいないことになります。

「教えていただけますでしょうか」が普段の私たちの生活の中で浸透していますし、上司や目上の人との会話の中で使っている人もいます。

「教えていただけますでしょうか」の正しい使い方

「教えていただけますでしょうか」は、何かを教えて欲しいと感じた時に言えば、正しい使い方をしていることになります。そうすれば、この例文で自分が「学びたい」意欲があることを間接的に伝える使い方になります。

教えるか教えないかは相手次第

そして、「教えていただけますでしょうか」という言葉の使い方で、何かを教えてもらえるようにお願いしているのであれば、教えるか教えないかは相手次第になります。

「教えていただけますでしょうか」という質問の使い方がされているため、基本的に相手に選択肢が与えられています。

つまり、「教えていただけますでしょうか」で質問すれば、相手が自分に教えるように強要しないで済みます。また、相手の時間やスケジュールに配慮をして、教えてもらえるのかどうかを確認している、親切な言葉の使い方です。

目上の人から教えてもらうための使い方

「教えていただけますでしょうか」という言葉の使い方は、目上の人に対して行われるべきです。「教えていただけますでしょうか」の「いただけ」には、敬語の謙譲語が使用されています。

基本的に敬語の謙譲語を使う時には、相手よりも自分の身分を低くみなしている事を表現する、言葉の使い方になります。つまり、明らかに目上の上司に対して「教えていただけますでしょうか」を使えます。

逆に、目下の人や普段から親しくしている同僚に 「教えていただけますでしょうか」を使ってしまうと、堅苦しい言い方がされているため、非常に違和感のある言葉の使い方だと思われてしまいます。

「教えていただけますでしょうか」の例文【ビジネス・メール】

ビジネスやメールの中で、「教えていただけると幸いです」という例文を使うことができます。この例文の中では「幸いです」と、相手が自分に何かを教えてくれていることを仮定した時の気持ちを丁寧に伝えられています。

「教えていただけますでしょうか」では質問された相手が答えなければなりませんが、「教えていただけると幸いです」という例文では、必ずしも相手が答える必要はありません。

緊急的に何かを教えてもらいたいのではなく、ビジネスやメールの中で目上や上司に「都合のよい時に教えてもらえると助かります」というニュアンスの意味を伝えたい時に、「教えていただけると幸いです」という丁寧な言い回しができます。

「教えていただけますでしょうか」の例文【ビジネスの基本】

ビジネスの場面では「お教えいただけますでしょうか」「お教え願えますでしょうか」という例文を使用することができます。
これらの例文には、「お教え」のように「お」という相手の動作に敬意を示す言葉が付けられているため、非常に丁寧な言い回しです。

そして、後半の例文である「お教え願えますでしょうか」では「願います」という言葉で、教えてもらえるように「お願いできますか」という意味を伝えています。

かなり丁寧な言い方にしているため、ビジネスで上司や取引先のような目上に「どうしても教えて欲しい」と思った時に、使用したい例文です。

上司にしっかりとお願いする例文

ビジネスの場面や職場の上司にしっかりお願いをしたい時には「教えていただけないでしょうか」という例文がおすすめです。「教えていただけますでしょうか」とは違い「いただけない」で、否定の表現を含んでいる例文になります。

そして、「教えていただけますでしょうか」よりも「教えていただけないでしょうか」の方が、教えてもらえるように強く懇願している印象を与えられます。「どうしても、これだけは教えてほしい」と感じた時に使いたい例文です。

教えてもらいたい内容を含める

例えば「資料の作成の仕方を、教えていただけないでしょうか」と言えば、職場の上司に教えてもらいたい内容を明らかにできます。かなり目上の上司でも、このお願いの仕方で不快に感じる人は、ほとんどいないででしょう。

上司によっては普段から忙しくしてる人もいるため、「もしよろしかったら、資料の作成の仕方を教えていただけないでしょうか」のように、相手を気遣うフレーズを入れた後に、丁寧な質問を用いることをおすすめします。

そうすれば、本当に忙しい上司はあなたの丁寧な言葉遣いによって、断り易く感じるでしょう。また、丁寧な例文でお願いされていれば、「しょうがないな。そこまで言うなら助けてあげよう」と進んで助け手を差し伸べてくれる上司もいます。

「教えていただけますでしょうか」の例文【メール編】

大前提として、上司や取引先の人に対して送信するビジネスメールの中でも、「教えていただけますでしょうか」を使うことはできます。しかし、文章で意思を伝えるビジネスメールの中では、より丁寧な言い方をすることが大切です。

つまり、「お教えいただきたく存じます」のような、「教えていただけますでしょうか」よりも丁寧で、深い敬意が込められている文章をビジネスメールで使えば、書き言葉に相応しい、かしこまった響きがあります。

後半部分の「存じます」では「思います」という意味を敬語の謙譲語に言い直しています。基本的には、誰が受け取るのか特定することができないビジネスメールの文章を考えている時には、丁寧な言い回しの謙譲語を使用すると良いです。

メールでおすすめの謙譲語とは

メールの文章を作成する時におすすめの謙譲語とは、自分の身分を相手よりも低くみなして、相手に深い敬意を示せる敬語です。つまり、会社の社長や上司、身分の高い取引先にビジネスメールをする時には、謙譲語を使うと相手の身分に合った敬意が表現できます。

例えば、「教えていただけますでしょうか」を「お教えいただきたく、お願いいたします」に言い換えてメールの中で使うこともできます。そうすれば、「いたします」という謙譲語で深い敬意が示されています。

かなり目上の人が教えてくれるようにメールでお願いするためには、謙譲語で深い敬意を示して、相手が自分に教えてくれる機会を、貴重なものと見ている事を表現すると良いでしょう。

「教えていただけますでしょうか」と「教授」「教示」の違い・使い分け

「教えていただけますでしょうか」の「教えて」と似ている表現に、「教授」と「教示」があります。それぞれの表現を会話に取り入れられるように、意味の違いや使い分け方について学びましょう。

「教えていただけますでしょうか」と「教授」の違い・使い分け

「教授」には「学術や芸事を教え授けること」という意味があります。つまり、学術や芸事のような専門的な内容を教えるために用いられるのが、「教授」であることがわかります。

そのため、「教えていただけますでしょうか」では比較的簡単な分野や日常的な内容について、「ご教授いただけますでしょうか」では、かなり専門的な内容について教えてもらえるように、お願いしていることになります。

「教えていただけますでしょうか」と「教示」の違い・使い分け

そして、「教示」には「教え示すこと」という意味があります。つまり、何かを教えるだけでなく「示す」という動作が求められるのが、「教示」です。

教えてもらうだけでは理解できなくても、実演のようにして示してもらうと、理解しやすく感じることがあります。そのように、実際にやり方を示してもらいたい時には「ご教示いただけますでしょうか」を使うことができます。

「教えていただけますでしょうか」だと教えるようにお願いをしていても、やり方を示すようには求めていません。

「教えていただけますでしょうか」の類語・言い換え表現

「教えていただけますでしょうか」を言い換えて「訓練していただけますでしょうか」という類語表現することができます。言い換えた表現の「訓練」には「習熟させるために、実際に仕事を与えて鍛えること」という意味があります。

つまり、経験を通して何かを学びたい時に「訓練していただけますでしょうか」を使うと良いです。

「指導していただけますでしょうか」

「教えていただけますでしょうか」は「指導していただけますでしょうか」に言い換えることもできます。「指導」には「ある目的に向かって教え導くこと」という意味があります。

つまり、「指導していただけますでしょうか」は、特定の目的を達成するための教えを受けるために使える、言い換え表現です。生活態度を指導する人もいれば、舞台の演技を指導する人もいます。

どちらの場合でも、人格を更正する、演技を上手にする、という目的が伴っています。そして、それらの目的を達成するために教えてもらいたいのであれば、「指導していただけますでしょうか」を使えば、指導者からの教えを求めていることになります。

「教えていただけますでしょうか」で向上し続ける

「教えていただけますでしょうか」の例文を使用すれば、目上の人から何かを教えてもらえるように、お願いをすることが可能になります。しかし逆に、お願いをしなければ、何も教えてもらえない可能性もあります。

つまり、「教えていただけますでしょうか」で丁寧にお願いができれば、周りの人から教えてもらいやすい人になれて、自分の技術を向上させやすくなります。

これからも、この記事の中で紹介された「教えていただけますでしょうか」や例文を、積極的に会話の中に取り入れていきましょう。

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