新卒で初めて社会人として働いた会社。
人によっては入社してすぐの頃でも「自分に合わない」と感じることもありますよね。
2、3年働いてから辞めたいと考える人も多いのが現状です。
厚生労働省の新卒者の離職率に関しての統計で入社後1年までに11,3%、2年目までに21.9%、3年目までに32,0%が離職しているという結果が出ています。
なぜ就職活動を頑張り、入社することができた会社を退職したいと思うのでしょうか?
辞めたいと思う理由によっては、新卒であっても退職をした方がいい場合もありますし、その理由だったらもう少し続けてみた方が良いんじゃないか、と思ってしまうような理由もあります。
今回は新卒で会社を辞めたいと思うその理由と、新卒でも会社を辞めた方が良い場合についてまとめさせて頂きました。
今、会社を辞めようか悩んでいるあなたへ、これから進む未来への参考になればと思います。
会社を辞めたいと思う新卒の理由

初めて入社した会社で理想と現実のギャップに戸惑うことは誰でも経験するよね。



確かにそうね。何でもまず受け入れてみるべきか、自分に合わないから早く見極めて次の道へ進むべきか、悩むところよね。
新卒で辞めたくなった理由は主に4つあります。
- 人間関係
- 仕事の内容
- 労働条件
- 社風や職場の雰囲気
人間関係
新卒に限らず、どの世代でも辞める理由の一番は「人間関係」です。
人間関係が良ければ、他に不満があっても続ける選択をする人も多いくらいです。
上司からのパワハラも最近問題になっています。
就職活動では事前に誰が自分の上司になるかまで知る機会がないのですから、相性が合わないこともよくあります。
また初めての会社で起こった出来事は、どこまでがおかしいのか判断がしずらく我慢していまい、ストレスが溜まっていってしまうことも多いでしょう。
上司や先輩へのある程度の不満は同僚に話すことでストレス発散もできるかもしれませんが、同僚とうまくいかないと社内に相談相手もなく行き詰ってしまう人もいるようです。



仕事の内容はきついけど、人間関係が良いから辞めないっていう話はよく聞くよね。逆に仕事内容や労働環境は申し分ないけど、人間関係に耐えられなくて辞めるっていう話も聞くなぁ。仕事は一人ではできないから、人間関係がとても大切になってくるよね。
仕事の内容
面接ではどんな仕事がしたいのか聞かれてしっかりと答えていても、その通りの仕事ができるとは限りませんよね。
思い描いていた理想と任された仕事の現実が違うことでモチベーションが下がってしまい、辞めたいと考えてしまうようです。
任された仕事が面白くないと思い、辞めたい原因になることもあります。



確かに思い描いていた内容と全く違う仕事内容だったら、辞めたいと思ってしまう気持ちも分かるなぁ。
労働条件
残業が多かったり休日出勤が続くことが辛くなり、肉体的にも精神的にも疲れてしまうケースもあります。
また給料への不満も大きな理由になります。
入社前に給料の説明はされていても額面と手取りを理解しておらず、初給料でショックを受ける場合もあるようです。



企業に説明されるのは額面の金額のことが多いものね。
そこから税金等が引かれるから、額面の金額より手取りの金額は結構少なくなっちゃうのよね。
引かれものについてしっかり調べておかないといけないね。
社風や職場の雰囲気
社風は入社前にある程度はわかるかと思いますが、実際には自分が馴染めない社風でどうしても合わない場合があります。
特に営業などで、体育会系の社風や職場の雰囲気には抵抗がある人が多いようです。



内気な性格なのに社風が体育会系だと、どうしても無理をしないといけないからそれがストレスになってしまったりするよね。
新卒で会社を辞めるメリット・デメリット
新卒で会社を辞めるメリット
今抱えているストレスから解放される
仕事を辞めることで、毎日「仕事を辞めたい」と考えたり、休みの日に「また明日から仕事が始まる・・・」と憂鬱に感じるストレスから解放されます。



仕事を辞めたいと思っている時って、休みの日が終わりに近づいてくると本当に憂鬱になってくるもんね。
興味をもった未経験の業種や職種の会社にも転職が可能
まだ年齢が若いということもあり、様々な業種や職種にチャレンジすることができます。
やらずに後悔するならば、思い切って自分のやりたい業種や職種に飛び込んでみるのも良いかもしれません。



確かに辞めてもいいと思うことで転職活動しながら働けば、気分は少し楽になるはず。
新卒で会社を辞めるデメリット
すぐに辞めるイメージを持たれてしまう
短い期間で会社を辞めていると、転職活動を行なっていても「またうちの会社もすぐに辞めてしまうんじゃないか?」と企業に思われてしまうことがあります。
企業も採用には時間もお金もかけているので、なるべく長く働いてほしいと思っています。
ですので履歴書や面接時に退職の理由をきちんと答えられるようにしておくことが大切になってきます。



面接官が「その理由なら」と納得できる理由があれば、短い期間で会社を辞めてしまってもマイナスにはならないよ!
スキルを取得できないまま退職することになってしまう
あまりにも早い段階で退職してしまうと、何のスキルもないまま退職することになってしまいます。
企業によっては即戦力となれるスキルを重視している企業もありますので、新卒でもない、スキルもない、という条件だと、なかなか転職活動が上手くいかないという場合もあります。



同じスキルが無い人であれば、企業側もどうしても真っさらな新卒の人を選びたくなってしまうかもしれないものね。
貯金ができていないまま収入が断たれる
新卒で会社を辞めてしまうと、貯金もあまり、またはほとんど無いまま収入が断たれてしまうことになります。
学生時代に貯金をしてきたという人は良いですが、社会人になってから貯金をしようと考えていた人は、お金の面で不安が残ります。
もしも新卒で会社を辞めたくて貯金もないという場合は、なるべく次の転職先を見つけてから退職するのが賢明です。



お金の不安があるとどうしても気持ちも不安定になりがちだから、まずは金銭面の不安を解消しよう!


新卒で会社を続けるメリット・デメリット
新卒で会社を続けるメリット
人間関係の問題は異動によって解決する場合も
人間関係が原因で会社を辞めたいと考えている場合、社内の人に相談することによって部署の異動等の配慮をしてもらえる場合があります。
本来は直属の上司に相談すべきなのでしょうが、直属の上司との人間関係に悩んでいるのならばそのまた上の上司や人事の方に相談してみましょう。
人間関係が変わるだけで、驚くほどストレスが無くなることも多いです。
人間関係だけがとにかく辛いという場合は、まず異動を願い出てみると良いです。
今の会社でスキルアップを目指せる
今の会社で仕事を続けることによって、スキルやノウハウを得ることができます。
また、辞めたいと思った時期もあったけれど結果的に続けられた、という自分への自信にも繋がります。
続けていくうちに仕事にやりがいを感じてくる場合もありますし、もしやっぱり辞めたいと思った時も、活かせるスキルがある状態での転職は有利になりやすいです。
新卒で会社を続けるデメリット
ストレスが原因で体調を崩してしまう可能性も
「辞めても次の仕事があるかわからないから」と辛い状況を我慢し続けていると、体調面で不調が現れてしまうこともあります。
体調不良の表れ方は人それぞれですので、「あれいつもと違うな?」と感じたら、無理をせず休ませてもらうことも必要です。



ストレスに強い人もいれば、ストレスに弱い人もいるから、異変を感じたら早めに対処しよう。
第二新卒でなくなってしまう
第二新卒とは、学校を卒業して就職をしたけれど、短期間で転職を志す人のことを言います。
第二新卒はまだフレッシュなイメージがある為、企業からの印象が良い場合もあるようです。
数年経ってしまうと第二新卒ではなくなってしまうので、第二新卒のうちに未経験の職種や業種に転職したいと考えている方は、早めに行動した方がいいかもしれません。
新卒でも会社を辞めた方が良い場合
会社がブラック企業
もし今勤めている会社がブラック企業であれば、新卒であっても辞めるべきです。
社内でパワハラがあったり、労働環境が悪すぎたり、長時間の残業を強いられるなど、様々な
ブラック企業で自分を消耗していると、気付かないうちに心の病気になってしまっていたり、体調を崩してしまったりする危険性があります。
「これは常識的に考えておかしいな」と感じたら、社内の人はブラック企業に慣れてしまっていて感覚が麻痺してしまっている可能性がある為、まずは社外の信頼できる人に相談してみましょう。
無料で専門家に相談できる窓口もありますので、こちらも利用してみましょう。
体調不良が出ている
体調に異変が出ている場合は、相当なストレスがかかっている証拠です。
すぐに辞める決断ができないという場合も、ひとまず休職させてもらう等の方法をとりましょう。
仕事を続けることも立派なことですが、まずは自分の身体を大切にしましょう。



私の友人も新卒で入社した会社を辞めたいと言いながら頑張って続けていたけど、最後は体調不良で退職することになったよ。
新卒で販売の仕事に就きました。
ノルマがあったり、職場の女性同士での売り上げを取った・取られた等のトラブルがあったり、ストレスが多い職場ではありましたが、まずは3年続けないとと思い頑張っていました。
しかし新しく赴任してきた店長とどうしても合わず、出勤すると毎日のように鼻血が出るようになりました。
それでも頑張っていたら仕事帰りのバスの中で顔が痒くなり、顔と首が蕁麻疹でパンパンに晴れ上がり、目もまともに開かないくらいになってしまって・・。
鏡を見てもう限界だと感じ、退職することにしました。
今は全く未経験の事務職に転職し、覚えることは多いですが楽しく働けています。



手遅れになる前に、決断することも大事だよね。
じっくり考えてから答えを出そう
人間関係が辛かったり、仕事の内容が合わないなど、新卒で会社を辞めたいと思う理由はたくさんあると思います。
その程度にもよりますが、人間関係の悩みはどの会社へ行っても少なからずあります。
「仕事上の関係」と割り切ってしまうことも大切です。
仕事の内容も今は合わないと感じていても、少し続けてみると意外と楽しいと思えてきたり、新しい発見がある場合もあります。
また異業種へ挑戦したい場合は早いうちに飛び込んだ方がいい場合もあるでしょうし、同じ職種へ転職したいならスキルがあった方が有利になる場合などもあると思います。
これからの自分のビジョンをじっくり考えてから、どうするか決められると良いですね。
それでもやっぱり辞めたい、やりたい仕事が他にあるという場合は、転職エージェントを利用することでスムーズに転職活動を進めることができます。
転職エージェントは転職のプロで、転職活動についての知識も豊富ですし、何より情報の量がとても多いです。
普通に探していても見つけられないような市場に出回っていない求人を紹介してもらえることがあったり、第二新卒という特徴を活かした履歴書の書き方や、面接時の受け答えのアドバイスをしてもらうことができます。
こんな素敵なサービスを利用しない手はありませんよね。
「新卒だけど会社を辞めたいな・・・」と思っている方は、まず転職エージェントに登録だけでもしてみることをおすすめします。
まとめ
- 新卒で会社を辞めたいと思う理由の多くには、人間関係・仕事の内容・労働条件・社風や職場の雰囲気の4つがある。
- 退職するか、会社を続けるかそれぞれのメリット・デメリットを考えて、自分はどちらを選択するのか自己分析して自分で決める。
- 会社がブラック企業であったり体調不良が出ている場合は、新卒であっても会社を辞めるべき。
- 新卒で転職活動を行う場合は、転職エージェントを利用しよう。
誰しも会社を辞めたいと思ったことがあると思います。
私の友人も会社を辞めたいと悩んでいましたが、続けることを選択し今は会社で活躍しています。
入社して半年経った時、研修期間も終わりやっと任された仕事で慣れてきた頃、自分のミスで顧客を怒らせてしまったことがあり、ただただ逃げだしたかった。
厳しい先輩が自分の指導不足だと言ってくれ顧客と上司に謝りどうにか収まったけど、責任を感じ、先輩に対してもどうしたらいいかわからず辞めたいと思った。
恐る恐る先輩に謝罪し自分には向いていないから辞めたいと話したところ、「ミスが誰にでもあるわ。なぜミスしたかを考えて同じミスをしないことが大切よ。あなたが頑張っていることはわかっているから。」と励ましてくれた。
その一言でこの会社で頑張りたいと思った。あの時辞めていたら、次の会社でも失敗したら辞めると考えてしまったと思う。自分も先輩のような人になろうと思っている。
転職を考える場合は、なぜ今の職場ではいけないのかを整理して自分の希望の条件をまとめ、転職エージェントなどを利用すると多くの情報から今より理想に近い職場を見つけられると思います。
一度きりの人生です。
ぜひ今を自分を見つめ直すきっかけにして、幸せな未来に向かってください。