
12月といえばボーナスが出る時期だね



この間学生時代の友だちと忘年会をしたけど、やっぱりどれくらいもらったのかや何を買うかで盛り上がっていたわ。



そうだよね。でも賞与無しの僕の友だちは、話に入りづらい、って言ってたな。
あなたは会社からボーナスを支給されていますか?
友達などとボーナスの話題で盛り上がり、周りの話に合わせてつい見栄を張って「○○万もらえた」なんて言ってしまったり、本当は1円も貰って無いのに「あんまりもらえなかったよ」なんて曖昧に濁してしまった経験はありませんか?
社会人になれば当たり前に支給されると思っていたものの、不景気の影響などもあってか貰えて当たり前のものではなくなってきています。
そもそも全体の何割程の人が貰えていて、何割程の人が貰えていないのでしょうか。
今回は、ボーナスなしの会社の割合や意外なメリット、そして、ない場合の対処法をまとめさせて頂きました。
ぜひご参考になさって下さい。
ボーナスがないの会社の割合はどれくらい?
厚生労働省の調査によると、ボーナスなしの会社の割合は、夏・冬ともに約30%です。
夏に支給されなかった割合は33.0%、冬だと28.2%です。
つまり、10人のうち約3人は支給されていないということになります。
ボーナスがない原因は?
ボーナスが出ない主な理由は、業績不振とそもそも規定されていないという2つの場合があります。
業績不振でボーナスが支給されない場合
会社の業績が悪くなれば、会社としても資金面で苦しくなってしまう為、社員に還元できるボーナスの額も減ってしまいます。
利益が出ないことには会社も支給することができないのです。
今まで支給されていた会社でも、場合によっては減額や全額カットになってしまう可能性もあります。



会社が倒産するよりはマシだけど・・・。やっぱりボーナスって楽しみだから悲しいよね。
期待していたのに、減額どころかまさかの全額カット。ボーナスありの会社だとこんな危険性もあります。
そもそもボーナスの規定が無い場合
そもそも給与体系にボーナスを支給する規定が無い場合もあります。
支給しない代わりに、毎月のお給料を多くしているという場合もあるので、一概にボーナス無しの会社が良くないという訳ではありません。
特に外資系の会社などに見られる年俸制をとっている会社では、1年分のお給料とボーナスを足して12で割って毎月支給しているところが多いので、毎月のお給料に含まれているということになります。



ボーナスが支給されないって何だか良くないイメージを持ってしまうけど、その分毎月のお給料に反映してくれているのなら全く問題ないわよね!
ボーナスなしって違法じゃないの?
ボーナス無しって違法なんじゃ・・・と思ってしまいそうですが、果たしてどうなんでしょうか。
結論から言うと、就業規則や賃金規定などの記述次第になります。
違法ではない場合
就業規則にボーナスの支給について記載がない場合、会社は支給する義務はありませんので、当然違法ではありません。
なら、ボーナスの支給に関する記載があれば必ず支払われる・・・と思いたいところですが、「業績が悪ければ支払わない」なんて但し書きがあれば、ボーナス無しの可能性も十分にあります。この場合も違法ではありません。



ボーナスはあくまでもボーナスだから仕方ないよね・・・。
違法になる場合
ボーナスの減額や全額カットが違法になる場合もあります。
それは、賃金規定にボーナスの支給についての記述があり、先に挙げた「業績が悪ければ~」などという但し書きがない場合です。
事前に告知や従業員の同意がないのにカットされてしまうと、労働基準法などの法律に違反してしまう可能性があります。



ボーナスなしの人は、まずは自分の会社の就業規則などを一度確認してみるのがよさそうだね。
ボーナスが無い会社にもメリットはある
ボーナスが支給されない会社はイメージが悪くなりがちですが、実はメリットもあります。
月給が高い場合がある
月給自体がボーナスありの会社より高い場合があります。
先程も述べたように、本来ボーナスとして支払われる分が月給に含まれているという場合です。
この場合、ボーナスありの会社と違って、会社の業績不振を理由にボーナスをカットされることがありません。
つまり、ボーナスありの会社よりも年収が安定しているのです。



ボーナスの時期になると、どうしてもボーナスだけに目が行きがちよね。でも月給の高さや年収の安定性という別の物差しで見れば、ボーナスなしの会社が勝っていることもあるんだね。
ボーナスに振り回されない安定した生活を送れる
ボーナスが支給される会社だと、ついつい様々な支払いをボーナス頼みにしてしまう。これは良くあることだと思います。
何でもかんでもボーナス払いにして物を買ってしまったり、車検などの大きな支払いもボーナスから出せばいいや、と考えてしまったり。
例年通り支給されるのであればこれでもいいのですが、会社の業績不振によって大幅に減額されてしまったり、全額カットになってしまった場合は大変なことになってしまいます。
しかし元々ボーナスが無い会社に勤めている人は、そもそもボーナス払いをしないし「ボーナスから出そう」という考えがないので、お金の面で安定した生活を送りやすいです。
ボーナスがない場合の対処法は?
ボーナス無しの割合やボーナス無しのメリットも分かったけど、それでもやっぱり欲しい。そういう人は一体どうすればいいのでしょうか。
ずばり、個人でできる対処法としては、副業と転職の2つが考えられます。
他にも労働組合を通して会社とボーナスの支給について交渉する、という方法もありますが、しかしこちらは相当な労力や時間がかかるでしょう。
ここでは、もっと手っ取り早くできる2つの対処法についてご紹介していきます。
副業
厳密にはボーナスとは違いますが、副業で副収入を手に入れるという方法があります。
会社で学んだスキルを利用して副業に励んだり、いっそ新しいことに挑戦したりするのもいいかもしれません。
会社外でスキルを磨いたり実績を積んだりしつつ、副収入を得られるのが副業の魅力です。
クラウドワークスなどのクラウドソーシングを利用して副収入を得ている人や、ハンドメイドなどの特技を活かして、自分の作品をフリマアプリで販売して副収入を得ている人もいます。



中には安くてスキルアップや実績につながらない副業もあるから気を付けてね。
転職
一口にボーナスがないと言っても、業績が悪くてボーナスが払えない場合と、ボーナスが月給に含まれている場合があります。
後者ならいいのですが、前者の場合は転職を検討する必要があるかもしれません。
いきなり転職と言われても、なかなか踏ん切りがつかないかもしれませんが、行動しなければ何も変わらないのも事実です。
何かを変えるための第一歩として、まずは転職エージェントに登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントは転職のプロで、あなたの希望条件に合った企業を紹介してくれるだけでなく、履歴書の書き方や面接時の応対に関するアドバイスなどをしてくれたりもします。
また、自分では直接聞きにくいボーナスのことなどもあなたに代わって企業に質問してくれるので、転職先もまたボーナスが無い会社だった・・・なんてことも無くなります。
心細くて不安になりやすい転職活動中の強い味方になってくれることは間違いありません。
まとめ
- ボーナス無し会社の割合は約30%
- ボーナスが支給されないのは、会社の業績不振かそもそもボーナスが規定されてないから
- 就業規則などの記述しだいではボーナス無しが違法になることも
- ボーナス無しでも月給が高い場合もあるし、ボーナス払いに頼らないというメリットがある
- ボーナス無しを不満に感じているなら、副業で収入を得るか、転職エージェントを利用してボーナスが支給される会社への転職を目指そう
友達などの間でボーナスが話題になることもあるでしょう。
そんな時、ボーナス無しの人は居心地が悪い思いをしてきたかもしれません。
しかし、そのような会社にもメリットはあります。月給や年収という別の観点からも見比べてみましょう。
もうボーナスの話で気まずい思いをする必要はありません。
それでもボーナスも無く月収も低くて納得できないのであれば、行動に移すときかもしれません。
副業や転職エージェントについて、まずは検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。