社会人として働いていると海外出張を命じられることがあると思います。
しかし、どうしても出張に行きたくない人もいると思います。
どうしたら会社との関係を悪くせずに断れるかに多くのビジネスパーソンが頭を悩ませるはずです。素直にいうことを聞いたことで海外生活に大きな後悔してしまうかもしれません。
「あの時ちゃんと断っていたら…」
今回は海外出張を上手く断る方法について解説していきます。
そもそも海外出張は断ることはできるのか
基本的に会社からの命令は断ることはできません。特に、求人内容に海外出張ありという趣旨が書かれていたり、事前に説明されていたりすると、会社からの出張命令を断ることはかなり難しいです。
なぜなら、会社は従業員に対して出張を命ずる権利があり従業員は従う義務があるからです。

確かに海外出張があることを事前に知った上で雇用を結んでいるのだから従うのは必然的だよね
- 雇用契約を結ぶ前に海外出張にいけないことを事前に確認し合っている
- 雇用契約書に海外出張はないと書かれている
上記のような場合は、海外出張に行くことに了承していない状態で雇用を結んでいるので出張を命じられても断ることができます。
海外出張を命じられた時の断り方
実は、会社を納得させられるような理由があれば回避することができます。会社の上司も人ですから理由によっては見逃してくれる場合があります。
それでは見ていきましょう。
育児や出産で離れることができない
パートナーが妊娠していたり家庭内に小さい子供がいる場合はパートナーに大きな負担がいってしまいます。自分以外に世話をする人がいないため、離れることができないと会社側に相談しましょう。
育児が大変な時にパートナー一人に任してしまうのはよくありません。一人で育児をする不安はとてつもなく大きなものです。
大きなストレスがかかり育児にも夫婦仲にも影響が出てきてしまう可能性があります。



育児はいざという時に一人だと不安よね。頼りになる旦那にそばにいて欲しいものよね
介護をしているため自分がいなくては家族が困る
親の介護が必要で親を家に残しておくわけには行かない人もいると思います。親の命にも関わることですから、介護をしなければならないことを伝えれば海外出張を拒否することに納得してもらえるでしょう。
一人暮らしだということや実家が遠いことを会社の人たちに知られている場合は使えないので注意しましょう。実家暮らしで親と住んでいる人にはおすすめでバレにくい理由になります。
病気があり海外出張をすると通院できない
持病がある場合は断ることができます。かかりつけの病院にいけなくなるので体調を大きく崩してしまう可能性があります。
体調を崩すことで仕事ができず、会社側に迷惑をかけてしまうという事を伝えましょう。
会社側としても持病があると知った上で出張に行かせて体調に何かあった場合は責任を問われてしまうので無理に行かせることはありません。
代わりの人を推薦する
海外出張を任せられるということは、会社から海外出張先での仕事をこなせる能力があると期待されている証拠でもあります。
自分以外にも仕事をこなせる能力がある人間を推薦しましょう。
会社の人達とコミュニケーションを沢山取り、誰が昇進を目指しているか把握しておきましょう。上司に自分の代わりに昇進を目指している人を推薦し、自分より相応しいとアピールしましょう。
海外出張に行くことで昇進にも近づき、自分自身も海外出張を逃れられるので一石二鳥です。
海外出張を断るリスク
上司や同僚との関係悪化
海外出張を拒否するということは、上司からの期待を裏切る形になってしまったり、自分以外の誰かが代わりに行かなければならなくなってしまいます。
ちゃんとした理由があって断れば仕方がないと理解してもらえますが、ただ行きたくないという理由で押し通してしまうと人間関係が悪化してしまう可能性があります。
特に、自分の代わりに行くことになった人が本当は出張に行きたくない場合だと気まづくなってしまうでしょう。
昇進できなくなる
海外出張は行きたがる人が少なく、海外というビジネスチャンスを任されるので重要な仕事になります。
ですので、海外出張で結果を出すと昇進に近づきます。
また、海外出張を任命されるということは能力が認められていて期待されている可能性が高いです。言わば昇進に近い人物でもあります。
そこで、海外出張を断るということは昇進が遠ざかる可能性が出てきます。
会社は所属している社員を公平に評価するのが責務です。業務命令である海外出張を引き受けて仕事をこなした人と、断った人間が同じ評価を与える会社としても出来ないでしょう。



出張を断って昇進が遅れた知人を知っているよ
技術職に就いている知人のAさんは、社内で最も期待されていて、海外の生産拠点に行き技術指導をするように指示されたそうです。しかし、Aさんには小さい子供が2人おり、子供を保育園に毎朝送っていくのがAさんの役目でした。海外出張をすると子供の送り迎えができないため海外出張を断ると、上司はAさんには期待していたのにとがっかりだよと言われてしまったそうです。代わりに同期が行くことになったのですが、1年後その同期に昇進を先越されてしまったそうです。
最悪の場合は解雇
採用時に海外出張に行くことを許可したのに拒否してしまうと、業務命令違反で懲戒解雇の可能性があります。
もちろん、個人の意見を尊重してくれるような会社だと解雇を言い渡されることはありませんが、個人の意見を無視するような会社だと職務放棄と見なされてクビにされてしまいます。
解雇されるかどうかは会社次第なのでその会社で過去に解雇された人がいないかリサーチしておくと良いでしょう。
まとめ
- 海外出張は業務命令なので断ることは基本的には難しい。
- 上司も人なので事情によっては出張は断れる。
- 最悪の場合業務命令違反で懲戒懲戒処分は免職解雇の可能性もある。
今回は海外出張を断る方法について紹介させていただきました。
基本的には海外出張は断ることはできませんが、理由によっては断ることができることが分かりました。
しかし、断ることによって昇進のチャンスを逃したり、解雇のリスクもあり得ます。リスクを考えた上で納得してもらえるような理由を用意しておきましょう。