「早速のご返信」の正しい使い方は?敬語・ビジネスでの使い方を例文付きで紹介

会社はメールや電話などで、適切な用語を使うスキルが求められる場所であり、あらゆるビジネスシーンで相手とのコミュニケーションを適切に取ることが求められます。

今回はメールや文書などでよく使われる「早速のご返信」についてご紹介いたします。

目次

「早速のご返信」の使い方

メールの場合ではどう使ったらいいの?

ビジネスの世界でメールは、今や最も使われているツールでしょう。便利である反面、対面や電話と違い、言葉で要件を伝えるためマナーが必要です。一歩間違えれば大変失礼な内容になってしまう可能性も考えられます。

「早速のご返信」という言葉のうち、早急というのは早く急いで、という意味の敬語の表現となります。それに加えて「ご」を付けて丁寧な表現をし、返信をしてくれた相手にお礼を述べています。

メールで「早速のご返信」という表現を使用するときは、メールの冒頭にて、早く返信をしてくれた相手にお礼として使用すると良いでしょう。

ビジネスシーンでどう使う?

「早速のご返信」という文言は、主にメールで使用されることが多いでしょう。ビジネスシーンではメールのみのやり取りで、取引先が遠方だったり、企業や仕事内容によっては顔が見えない相手に対して送るケースも考えられます。

「早速のご返信」は敬語表現となりますので、顧客や取引先など、ある程度密になるビジネス関係で使用することが多いと考えれます。また、上司や目上の方に対しても失礼とならない表現となっています。

大事な就活での使い方は?

就職活動は、今後の生活を大きく左右する大切な活動です。最近ではLINEやSNSの普及により短い文章でのやり取りに慣れており、あいさつ文などはおろかメールを打った経験が無いという学生の方もいるでしょう。新卒で就職活動をされている場合では、ビジネスメールやビジネス用語の使用経験がない方がほとんどではないでしょうか。

就職を希望した企業より連絡があった場合は、急ぎお礼をする必要があります。そのような時でも、まずは対応をしてくれた企業に対して「早速のご返信ありがとうございます」と言った使い方で失礼のないようにしましょう。

また、入社後はこうしたビジネスメールのやり取りは日常的に行われることになります。学生である今のうちに少しずつ慣れておく必要があります。

社内での使い方も大切

取引先や顧客などではなく、社内でも「早速のご返信」という文言はよく使用されます。早速という意味は、早く行動するという意味で、なおかつ「ご」という敬語がついておりますので、目上の方に対してや上司に対して使用しても問題ありません。

「早速のご対応」と言う表現は、同僚や目下の方に対しても、問題はありません。後に続く表現や先の文章を変えることで、社内のあらゆるシーンで使用することができます。

海外でも使用する?

仕事の内容によっては、海外にメールを送付することもあるでしょう。メールであれば時差を問わずタイムリーに送付することも可能ですし、慣れない外国語を調べながら文書作成をすることもできます。

ちなみに英語で「早速のご返信ありがとうございます」というのは、いくつか表現がありますが、一般的に簡単な文としては、Thanks for your fast replyとなります。

「早速のご返信」の例文

早速のご返信の代表的な場面でも使い方を説明してきましたが、使用した例文をいくつかご紹介いたします。

ありがとうございます

「早速のご返信」の後につづく言葉としては、早い段階で返信をしてくれた相手に対して、ありがとうございますとお礼の言葉を述べる使い方が最も代表的な例でしょう。

さらに、上司や取引先など、より丁寧にお礼の言葉を述べたい場面では、「お忙しいところ、早速のご返信ありがとうございます。」のように早速のご返信の前に相手をねぎらう言葉を付け加えるとより丁寧に感じられるでしょう。

もしくは、早速のご返信の前に「出張でお疲れのところ」、「早朝にも関わらず」などシーン別に一言付け加えるとより感じがよくなります。

恐れ入ります

早速のご返信の後に、「恐れ入ります」という言葉を入れて、早く返信をくれた相手に対して申し訳ないという、恐縮の意味で使うこともあります。

「早速のご返信」の敬語

早速のご返信とういう言葉ですが、「早速」という言葉は、「早めに」や「急いで」などの意味の丁寧な表現になります。それに加えて「ご返信」という敬語表現が入っています。ですので、早速のご返信という内容が、すでに敬語表現となります。

より相手に対して丁寧な表現をしたい場合は「早速のご返信いただきまして、ありがとうございます」いったような、返信を頂いた相手に対して感謝の気持ちを述べていれば、目上の方に贈る場合でも失礼がないでしょう。

「早速のご返信」の上司への使い方

社内メールの中で、やはり直属の上司へ送る頻度は多いでしょう。上司へのメールを送付する際に良い点としては、相手の状況を知ることができるという事です。

例えば出張中にも関わらずスピーティに連絡を頂いた、メールが届いた時間が深夜だった、などどのような場面でメールを送って頂いたのか、判断できる材料があるので、おのずと早い段階で返信いただいた上司に対してお礼の仕方も変わります。

出張中など上司が忙しいだろうと考えられる場面では、「出先でお忙しいところ、早速のご返信ありがとうございます」、深夜であれば「夜遅くお疲れのところ、早速のご返信ありがとうございます」というようになります。

早速なご返信の類語

早速の返信ありがとうございます、という文言はビジネスでよく使われる表現ですが、これに似た類語をいくつかご紹介いたします。

迅速

ビジネスシーンでは、早速の代わりに「迅速」という文言を使うこともあります。迅速というのは、物事のすすみ具合がとても速いこと、行動が早いことという意味です。早速も早い、早急になども意味がありますが、同じく「迅速にご返信いただきありがとうございます」と言った内容でも、「早急にお返事いただきありがとうございます」と同様の意味を持つことになります。

早速の類語で上司に送付すると失礼になる言葉は?

逆に上司に送付してしまうと失礼になる言葉をご紹介いたします。

早々(そうそう)

「迅速な」や「早速」などの表記では、上司や目上の方に送付しても失礼のない言い方になりますですが、それとは逆に使い方を間違えると相手によっては、失礼になる言葉もありまます。

上司や目上の方に対して使うと失礼になる言葉としては「早々(そうそう)」という言葉です。早々という言葉は早速と同じく、急いで対応してくれた相手に対して使う言葉ですが、この言葉を使う場合は同僚や目下の方です。

取引先や上司、目上の方などに使うと失礼な言葉になるので、注意しましょう。

相手に送付すると間違った使い方になる言葉

相手に送付すると間違った使い方になる表記の言葉をいくつかご紹介いたします。

早急

早急という言葉は、今自分が急いでいることを指す言葉になります。ですので、早急にご返事をいただくというのはおかしな表現になります。

取り急ぎ

取り急ぎという言葉も早速とおなじような意味になりますが、「取り急ぎ連絡しました」「取り急ぎ作成しました」など、とりあえずや略してなど簡単に物事が行われたことになります。

使い方としては、「取り急ぎご連絡します」「取り急ぎ行いました」などというように使われます。

ビジネスメールはタイミングも大切!

いかがでしたか。今回は「早速のご返信」というビジネスシーンではポピュラーに使用されている文言についてご紹介してきました。現在ビジネスシーンでは、メールは欠かすことのできない大切なツールです。

細かい決まりや言い回しはありますが、相手に対する感謝の気持ちがあれば、おのずと使う言葉も違ってくるでしょう。言い回しや使い方を覚えてしまうのも一つの手です。

もう一つビジネスメールを送付する際に忘れてはいけないのが、タイミングと時間です。忙しい時間をぬって自分のために時間を取ってくれた相手に対して感謝の気持ちを伝えるのは、可能な限り早く送るのがコツです。

ビジネス用語は正しく使って、職場での人間関係を豊かにしましょう。

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