就活を頑張ってやっとの思いで内定を勝ち取り、この会社で頑張って行こう。
そう心に決めたものの自分以外は内定者がいない。つまり同期がいない会社だった。周りは年の離れた人たちばかりで何を話していいか分からないし、気も使うし、同期がいないとなるとやっぱり寂しいですよね。
友達と話しても自分以外は、皆んな同期がいて、仕事で助け合ったり、休みの日には同期で旅行に行ったり遊んだりして楽しそう。
周りは同期がいて楽しそうでいいなあなんて思っちゃいますよね。
この先、このまま自分だけ不安と孤独のまま働かないといけないのだろうかと悩んでいる人もいると思います。
確かに同期がいないことは孤独だったり、さみしかったり、辛いこともあると思います。しかし、同期がいないからこそのメリットもあります。
逆に言えば、同期がいることによって辛いこともあるのです。
同期がいないことのメリットを知ることであなたの心が少し軽くなるかもしれません。
それでは見ていきましょう。
同期がいないことのメリット
比較されることがない
その会社にまたは部署に新入社員はあなた一人。
つまり上司や先輩方からあなたの仕事ぶりを比較されることがないのです。同期がいるとどうしても誰が優秀なのか?と無意識にも上司から比べられてしまいます。
同期が優秀で次々と新しい仕事を任せられたり、自分よりも先に出世していくとどうしても劣等感を感じてしまいます。毎日劣等感を感じながら仕事すると言うのは結構辛いものです。自分に自身がどんどんなくなって仕事にも影響してしまいます。
その点、同期がいないと比べられる対象がいないのでのびのびと仕事をすることができます。プレッシャーを感じるのが苦手でプレッシャーを感じると本来の力を発揮することができない人は同期がいない方が良いでしょう。
無理な人付き合いをしなくてもいい
新しい環境になじむまではやはり、一人というのは輪をかけて心細く感じるものでしょう。同じスタートを切れる仲間が欲しくなるのも当然です。
しかし、この同期との付き合いに苦労している人も結構いるのです。学生のノリで行動はいつも一緒。職場であるはずなのに、いつまでも仲良しグループのような意識が抜けない。
仲間同士でもこのような関係を窮屈に感じ嫌気がさしている人もいます。
正直、あまり同期とは気が合わなかったり、話が合わなくて一緒にいても楽しくない。嫌なことをしてくる同期がいて距離を置きたい。けど、同期との付き合いを大事にしないと仕事でトラブルが起こった時など助けてもらえない、仲間外れにされるかもしれないから無理をしてでも仲良くしてしまう。
このような人がいるのも事実です。
同期がいないとこのような仕事以外の煩わしさがなく、余計なストレスがないのがメリットですよね。
先輩が優しい
同期がいなくても、会社で丸っきり独りだって人はいないでしょう。
あなたに仕事や社会のいろはを教えてくれる先輩たちがいるはずです。
これは私の昔の話ですが、以前に中途採用で入社した会社でとても優しい私の指導係をしてくれた先輩がいました。
新卒でもない私に親身に面倒を見てくれて、週に2~3回は仕事帰りに飲みに行っていた記憶があります。
お宅までお邪魔した事もあり、その時はプライベートな悩みにも乗って頂きました。
新卒でもなかったのになぜそこまでしてくれるのかを聞いてみると、「同期という存在がいないと独りという意識が強くなりすぎて会社側に歩み寄ってきてくれない。」と、おっしゃっていました。
そして先輩は同期が次々と辞めていく寂しさも経験しているようで、なおさら気にかけてくれたんだそうです。
私は同期が辞めていくような寂しさを経験することがなかったですが、もしそうであっても、その先輩一人の存在だけで心強く安心して仕事に打ち込むことができました。
同期がいないことのデメリット
モチベーションがあがらない
切磋琢磨するような対象がいなければモチベーションがあがらない。同じスタートで「追いつき追いつかれと仕事を楽しみたい。」という意欲満々の人もいるでしょう。
張り合いがなさすぎると仕事への意欲も湧かないので楽しくないですよね。
それに、自分の成長スピードが遅くなってしまうデメリットもあります。自分でモチベーションをコントロールできる人であれば問題ないですが、コントロールできない人は辛いかもしれません。
社内の情報に疎くなる
同期がいると必然的に会社や仕事の話で相談したり盛り上がったりすると思います。その時に自分が仕事のことで聞き漏らしていたこと、忘れていたことを同期のおかげで思い出させてもらえるなんてことがよくあります。
それが同期がいないと話す相手も少なくなり、社内の情報に疎くなってしまいます。そうなると仕事のことで大きな不利益を被ったり、仕事でミスをしたりしてしまいます。
会社行事は同期がいないと寂しい
会社行事は、仲良い人同士で集まる傾向があると思います。同期がいる人であれば同期同士で集まるでしょう。その時に同期がいなくて社内で孤独であれば、話す相手がおらず寂しい思いをしてしまいます。
皆んなが楽しそうにしている中で、一人で楽しめないのはなかなか辛いです。
特に社員旅行は一泊二日や二泊三日など拘束時間が長く、仲の良い人がいないと地獄でしょう。同期がいないと自由行動の場合、ひとり旅になってしまうこなんてこともあります。
同期がいないデメリットの対処法
年齢が離れた人とも積極的に仲良くなる
横の付き合いが薄いと社内の情報に疎くなる、孤独になってしまうと心配ですよね。同期がいないのはもう仕方がないことですから、いっそのこと年の離れた人でも普段から積極的に仲良くなっていきましょう。
どこにでも話したがりな人というのはいるもので、少し迷惑だな…と感じるくらい話してくれる人がいます。
社内のどんな人とも話してみるとあなたが社内の一番の情報通になってるかも知れませんね。
個人的には会社に馴染むには、上司や先輩など上の方に可愛がられるのが手っ取り早い気がします。
転職をする
同期がいないくて辛いのであれば、転職してしまうのも一つの手です。
狙い目としては中途採用を大量採用している企業です。大量に採用することで中途採用でも新卒採用と同じように皆んな研修教育を受けることが多く、仲良くなりやすいです。
また、大量採用を行なっている企業は人が足りなくて困っているので、比較的に採用されやすいです。
転職をして、同じタイミングで入社する仲間と出会えれば今までの悩みや辛さから解放されるでしょう。
まとめ
新しく切るスタートに仲間がいないのは心細いものでしょう。
しかし、ここでお話しした通り同期がいないメリットも多々あるのです。
でもこれは、ものの見方や考え方を少し変えてみただけなのです。物事すべて良い面悪い面を合わせて持っています。
悪い面は見ず、日々の目の前の仕事に一生懸命になっていれば心細さなんて直ぐに消えます。
また、同期がいなくても、あなたをサポートしてくれる人はたくさんいます。そんな人たちの懐に飛び込んで思う存分お仕事に打ち込んでください。
どうしても辛くなれば転職してしまうことをオススメします。